植物
東邦大学習志野キャンパスには学生の研究・観察のために薬用植物園(略称:薬草園)が整備されています。その他にも、キャンパスには様々な植物が植栽されています。勉強の合間のひとときに触れることのできる最も身近な自然として、キャンパスを散策をしてほしいと考えています。ここでは薬草園をはじめ、私が山野で出会った植物たちを紹介します。
2026年3月19日掲載 New
ヒメリンゴ ・ ルイヨウボタン・ レディースマントル・ レンゲショウマ
2026年2月5日掲載
アメリカネナシカズラ ・ ミズオオバコ
昆虫
薬草園に植栽されている植物たちには、パッと目につくチョウをはじめ、様々な昆虫が訪れます。しゃがんで花の中や葉の裏をそっと覗いてみると、季節によって多様な昆虫が休息のために、また餌を求めて活動する様子が伺えます。ここでは薬草園をはじめ、山野で出会った、小さくて可愛らしい、そして逞しい昆虫たちを、昔を懐かしみながら紹介します。
2026年3月19日掲載 New
モンシロチョウ
2026年2月5日掲載
アカボシゴマダラ ・ オオゴキブリ
鳥
私が鳥をゆっくり観察するのは主に外出先です。習志野キャンパスには、主に市街地・住宅地に生息する鳥たちが訪れます。ここでは、山野で出会った鳥に思うことや、私の作業中にやって来てその様子を離れたところから伺っている鳥たちとのコミュニケーションの様子を紹介します。
2025年11月4日掲載
アマサギ
2025年10月21日掲載
オオヨシキリ
いろいろ
私の一日は朝3時から始まります。仕事に向かう道すがら、知り合いになった鳥たちに会いに行きます。昼間は薬草園で植物に触れ、昆虫に会う。雨の日は調べものや勉強会。そして夕暮れから陽が落ちるまでの間、彼ら(植物・昆虫・鳥)と過ごしています。車には彼らの助けになる道具を積んでいます。‘etc.’では、私が日ごろ使っている道具類や本、思い出などについて綴ります。
2026年3月19日掲載 New
ハクチョウがくれた色々な体験 
2026年2月5日掲載
手賀沼のハシブトガラスのガーコ 
About
ご挨拶
読んでくださったみなさんにお礼を兼ねて
私、川上剛は2026年3月31日をもって退職いたします。東邦大学薬草園に勤めること46年。長いようで、あっという間だったような感じです。植物栽培にあたり、私は様々な記録や図鑑、論文など多くの資料を参考にしました。実生や苗から栽培した植物は数えきれません。一部の絶滅危惧種は、保護し増やすことで将来に向けて種を残すことに少し貢献できたと思います。植物を維持・管理する中で、時には定説が覆されるような場面にも遭遇しました。薬草園での日々は、自然の中の生き物たちに魅了され興味を持ち、調べ、接し、また調べ、目から鱗が落ちることの連続でした。
私は生き物たちを良く知り、彼らを決めつけずに付き合うことが大切であると思います。若い頃の私は図鑑や専門書などから得た知識で彼らを知ったつもりになって何事も決めつけていました。ですが、実際に彼らに接し付き合ってみると、図鑑には書かれていない色々なことがわかってきました。一つ目は、生き物は私たち人間にコンタクトを取りたがっているということ。二つ目は、彼らはそれぞれにかなりの能力があり、人間と接するとき、必ず何かを伝えようとしているようだということです。
例えば、2023年10月掲載の記事で紹介したシジュウカラくんたち。今では毎年決まった巣箱で営巣し、ヒナが巣立つ時には必ず挨拶に来てくれます。昨年は孵った5羽のヒナがヒマラヤスギの枝に一列に並び、父さんシジュウカラが「今年の子だよ」とでも言うように囀り喜ぶ姿をみせてくれました。巣が敵に狙われた時には助けを求めに来たことが何回かありました。
2026年2月掲載の記事で紹介したハシブトガラスは私の車の後を追跡したり、私が何度も発した言葉を覚えて私に呼びかけてくれたりします。機嫌が良いと「オアヨウ」と何回も言います。2022年10月掲載の「スダジイ」で紹介したハシボソガラスは私をみつけると「ワンワン(ここに居るよ)」と呼びかけてくれます。他に「カワ」ガラスと命名したカラスもいます。「カワカミ」と言えないだろうかとチャレンジしましたが「ミ」が言えず「カワカ、カワカ」。今では「カワカワカワ」に変化し、私が「かわかわかわ」と答えるコミュニケーションを取り合い、元気な姿を確認しています。モズやハクセキレイなど他の鳥たち、キャンパスで出会ったタヌキや筑波山のテンくんも同様です。
他にも、どの資料にも載っていないような小さな発見がたくさんありました。これから同じような経験をする人たちが色々な発見をすることでしょう。生き物に興味を持って、是非その声に耳を傾けてほしい。そうすることで何かがわかる瞬間がきっとあると思います。彼らは私たち人間が思う以上に高い能力を持っています。それを、たいしたことはないと決めつけてしまってはいけない。コミュニケーションを取れるか否かは、彼らを知ろうとするかどうかなのです。
私も、これからもまた新たな経験をし、驚きや発見が続くでしょう。目から鱗が落ちる日があると思います。生き物が大好きな人たちが集まるという恵まれた職場環境のおかげで多様な植物のオタク仲間もできたので、退職後も楽しみです。
これまでの私の経験が皆さんの興味を広げ、共感してもらえる瞬間が訪れてくれたら嬉しい。理解し難いという内容もきっとあったかとは思いますが、そこは人それぞれ。これを以て幕を閉じようと思います。少しでも読者の皆さんの参考になれば幸いです。
有難うございました。
2026年3月