

ダイミョウセセリの生息域は広く、国内では北海道、本州、四国、九州の山地~高山帯で普通に会うことができる。セセリチョウの仲間だが他のセセリチョウと違い、翅は短くなく、一般的なチョウのような姿をしている。翅の色は濃い黒色から茶色まで様々で白い斑点が帯状に入る。個体差があり、はっきりした斑点からからぼやけた斑点のものまでいる。私がこれまでに出会ったダイミョウセセリたちは黒地にはっきりとした白斑点のある個体が多かったように思う。
山地に行くと大きな葉の上で休んでいるダイミョウセセリをよく見かける。彼らは何の花にでもとまり蜜を吸う。私がよく行く筑波山でも山道を歩いているとよくダイミョウセセリに出会える。ハンミョウと一緒に飛んで、私に着いてきてくれているように感じることがよくあるのだ。花の写真を撮りながら移動していると私の先回りをしているようにも感じる。たまたまなのかもしれないが、気づくとチョット嬉しくなる瞬間だ。彼らは人が好きなのだろうか?人に興味があるのだろうか?それとも「早く私のテリトリーから出て行け」と思っているのだろうか?彼らと接している時、そんなことを私はいつも考えている。
(ダイミョウセセリ/セセリチョウ科 2022年4月.記)