パーキンソン病は、脳の黒質線条体などの神経細胞が傷害され主に運動機能や知的機能などが損なわれる高齢者に多い病気です。
α-synucleinというタンパク質が線維化して細胞内(レビー小体という構造物の中)に溜まり、アルツハイマー病の場合と同様に鉄イオンや銅イオンの触媒作用で活性酸素を産生して神経細胞死を引き起こすのが原因とされています。
黒質には、その名の通り黒色の神経メラニンが存在し、鉄イオンを結合することが知られています。また、黒質のドパミン神経細胞に存在するドパミンも細胞への酸化ストレスに関わっていると考えられています。