老化介入・老化制御

環境とライフスタイルの影響

高齢者の自立能力とその変化

高齢者の増加とともに、寿命の延長よりも、高齢期の生活(自立能力)の向上や健康でいられる期間の延長が重要視されるようになってきました。
桜美林大学の柴田 博博士の研究によると、70歳時点でのスポーツ習慣の有無による80歳時点での日常生活動作能力(activities of daily living ,ADL:食事、入浴、洗面などの日常動作が出来る能力):自立者の割合は図5のよう になります。

特に男性の場合、スポーツ習慣の有無によって顕著な差が出ています。
こ の結果は、スポーツができるようなもともと元気なお年寄りは高齢になってもADLを高く保つことができることを示していると考えることもできますが、適度 な運動習慣が心肺機能を高め、骨格筋を丈夫にしてADLを高めることは疑いないことだと思います。一方、65歳から90歳台までの高齢者に健康生活の啓蒙や運動教室の開催などを行った結果、自分で身の回りのことが出来る人の割合がどの年齢層でも年々上昇していることが明らかにされています(図19)。適切な指導を行えば高齢になっても元気でいられることが実証されたことはうれしいことです。

なお、運動と老化について詳しくは 「2−2定期的運動と老化」 をご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

HOME
老いとは何か
老化と加齢
老化モデル動物
個体を構成する細胞
老齢人口の増加
老化と遺伝子
老化とエピジェネティックス
老化介入・老化制御
老化介入
摂取カロリーと老化
カロリー制限はヒトの老化を遅らせるか
レスベラトロールの"寿命延長・抗老化作用"についての見解
NMNは夢の若返りサプリメント?
“脂肪を燃やす”
定期的な運動あるいは身体活動と老化
運動ホルミシス:運動の抗老化作用メカニズムー有益な活性酸素
運動による認知障害の改善
活性酸素と老化の関わり
環境とライフスタイルの影響
生活環境と老化
高齢者の自立能力とその変化
抗老化“酵素健康法”の真偽
テロメアをめぐる話
テロメアの長いヒトは長生きか
老化のメカニズム
老化のメカニズムに関する学説
生体分子に起こる加齢変化
01-活性酸素とミトコンドリア
02-DNAの損傷と修復
03-生体膜におこる変化
04-異常タンパク質の蓄積
05-異常タンパク質は何故増えるのか?
老化が関係する病気、高齢者の病気の特徴
活性酸素が関与すると考えられている老化関連病態
 動脈硬化
 糖尿病合併症
 白内障
 アルツハイマー病
 パーキンソン病
 虚血・再灌流
質問と回答
質問と回答 1
プロフィール
プロフィール
講演会等の予定
Link
老化老年病関連リンク