2018年11月12日から12月18日まで、第125回鳥島オキノタユウ調査を行ないました。鳥島には11月17日に上陸し(42年前に初めて鳥島に近づいて沖の海上から従来コロニーを観察した日と同じ)、12月15日まで28日間滞在しました。例年に較べて、今年は雨や強風の日が多く、穏やかな日は11月23〜26日と12月1〜3日、6日だけでした。この調査の結果を報告し、鳥島集団の将来を予測します・・・(詳細第125回鳥島オキノタユウ調査報告(最終回))
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鳥島集団の総個体数がついに5000羽に到達!
688羽のひなが巣立ち、推定総個体数は約5165羽に
昨年11〜12月の第123回調査で、繁殖つがい数を確定し(オキノタユウは毎年1回繁殖し、一腹1卵なので、総産卵数は繁殖つがい数に等しい)、今回の調査で巣立ち間近いひなに足環標識を装着して、巣立ちひな数を確定しました。
鳥島からの巣立ちひな数は、昨シーズンから155羽も増加して688羽でした。地区別にみると・・・(詳細第124回鳥島オキノタユウ調査報告)
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燕崎斜面で大きな泥流が発生し、営巣地の一部を浸食。しかし、鳥島集団の繁殖つがい数は921組に増加。
従来コロニーがある燕崎斜面では、2016年10月に泥流が発生し、斜面中央の排水路に大量の土砂が堆積しました。その結果、従来コロニー東地区の大部分は周囲より低くなり、オキノタユウにとって離着陸に不便になったばかりでなく、泥流流入の危険性が増しました。また、強風や突風によって堆積土砂の表面から吹きとばされた砂塵が抱卵中の親鳥を直撃し、繁殖を失敗させる可能性が高まりました ・・・(詳細第123回鳥島オキノタユウ調査報告)
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