「み、あ、は、た」ロード

寺園 直美 白井市 けやき台       平成20年12月23日

はじめに・・・

自然を楽しもう!

の記憶に鮮やかに残る一片の情景がある。祖父と孫娘と思しき二人がひざ下くらいの浅い水路につかって足先で水中をさぐっていました。「今、何かいたんだけどな。そっちに行かなかったかい?」
そんな会話が聞こえてきそうな初夏の夕暮れだった。

所は、さつき台住宅地の北側。冨士の八幡神社先を水源とする流れが、JRA競馬学校北西側では、複数の浅い水路となり、やがて神崎川に合流して、印旛沼に注ぐ。冨士地区には近年、宅地開発の波が押し寄せているが、競馬学校の周囲は林や耕作放棄地に囲まれ、まだまだ身近に野生の動植物が見ることができ、また、気軽に楽しめる水辺がある。この魅力的な地区を見る(観察する)・遊ぶ(主に水辺)、走る、歩く(ジョギング・ウォーキング)・楽しむすべて、略して「み・あ・は・た ロード」と名付けて紹介する。

る。競馬学校メイン・トレーニングコースを囲む林はクヌギ・コナラ・イヌシデ等、落葉広葉樹が多いので、四季を通じてその変化が観察できる。いろいろな落ち葉やどんぐり拾いが楽しめる。早春には林内あちこちでコブシの花が見られ、ウグイスやホオジロのさえずりが聞こえる。夏の夕暮れのヒグラシの鳴き声は涼しさを誘う。運がよければノウサギを見かけることができる。駅や住宅地に近く、子どもたちを誘って気軽な自然観察会をするのにも最適。

ぶ。水辺を身近に感じることができるのが、テニスコート南側の土水路。生きものは見られないが川幅1m前後、深さは20~30cmのところが多く、流れはゆるやか。春の川原にはカキドオシと白いスミレの群落ができる。ヨシ・ガマ・キショウブも見られる。春の弁天池とその周りの土水路では、ヒキガエル、ウシガエル、アメリカザリガニがいる。春先にはヒキガエルのひも状の卵塊がいくつも産みつけられる。

る・歩く。メイン・トレーニングコースを囲むコースは約1.9km。適当なアップ・ダウンがあり、アスファルト、砂利道、土と3種類の路面の変化を感じることもできる。春は直線コース両側の桜並木を楽しめ、真夏でも木々の日陰が多いため、涼しい。ランニング中の競馬学校の学生とすれちがうこともある。

しむ。これらの他にもまだまだ、楽しみ方はいろいろあると思うが、里山の自然を身近に楽しめる市内のコースである。

み・あ・は・たロードマップ
鉄塔ヒグラシヒキガエルのおたまじゃくしヨシガマ竹林ノウサギ
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