動脈硬化症が進行した結果、破壊された血管壁の破片が血流に乗って移動し脳や心臓の微小血管に血栓を生じさせることがあります(脳梗塞・心筋梗塞)。
血栓によって長時間血流が阻害される(虚血になる:酸素不足になる)とエネルギー(ATP)の供給不足で周辺の細胞が壊死してしまいますが、運良く血流が再開(再灌流)されてもその部位に活性酸素が発生して細胞を傷害します。
それは次のような仕組みによると考えられています
虚血状態の間に細胞が生きるためのエネルギーであるATPが使われた結果生じたアデニンからヒポキサンチンが産生されます。再び供給された酸素を使ってヒポキサンチンをキサンチンへ、さらに尿酸へと代謝する過程で活性酸素(スーパーオキシドラジカル、さらにはヒドロキシラジカル)が生じて細胞を傷害するのです。