≪武西・谷田の自然環境保全をめざして≫
 ・・・長谷川先生 熱き思いを静かに語る・・・ 
保全に向けての広がりを求めて
新たな人たちとのコミュニケーションを!!


文責:相馬なおみ

第56回「三水会」より例会のお知らせ

白井の自然とまちづくり  長谷川雅美氏

日時 平成18年1月18日午後7時より

場所 「しろい館」会長 押田 春男

副会長 新見 義隆

参加者の方々:松川、北野、黒川、亀川、若井、原、幸正、坂口、村越、最上、田中、松山他(敬称略)

築150年(安政5年1858年築造)の古家を復元した『しろい館』で、三水会(この古民家を復元し管理運営しているボランティア団体「しろい古里保存会」の母体)の例会が催されました。20数名の参加者の中、囲炉裏を囲んで押田会長のご挨拶の後約1時間、長谷川先生がお話をされ、意見交換会となりました。最後に三水会の方々から この保全に関する賛同を得ることが出来ました。

どうもありがとうございました。

「子供の頃カエルを食べたことのある人は何人くらい?」

カエルと人とのつながりの世代差や、クツワムシと温暖化の関係から一見緑豊かと見える白井の自然環境の本質を説明。生き物と人間は相互関係を持っていて 生き物を守ると言うことは そこの環境を守ること、また地域文化を守ることにつながることから、“生き物の住めるまちづくり”を提言したいという趣旨説明。

「なぜ谷田に注目したのか、それは白井が軍馬養成地であったころの‘印西牧’の名残を留めるここの原っぱに、近隣では見られない草原性の植物が沢山残っていたからです。これは、この場所に歴史的・文化的景観が残っているということでもあります。また、希少生物ゲンジボタルの生息する湧水もあり、サシバ・オオタカ・フクロウ等の猛禽類もいる。つまり歴史性もあるし、貴重な自然もセットとして残っている場所なのです。」

カラーパネルの美しさに一同オオッ!

▲野外でイキイキする先生とは少し違うような・・・「生態系の保護という理屈もありますが、生き物の存在自体が愛おしい・・ということが一番の根本で・・」

 
                       
                       
                       
                       
「この場所の多くは、千葉県がニュータウンを造ろうとして買った土地です。しかし債務を減らすために売却されてしまう可能性が急遽出てきました。ニュータウンを造ろうとして買った、せっかく手に入れたこれらの土地を基にして、地域の為に この地域の住環境を良くするための貴重な自然として、県は率先してここを守ると言って欲しい。県がそういってくれれば地元の自治体も積極的に保全の動きをとっていける・・・白井市は『印旛沼流域水循環健全化会議』の中で「谷田を守る」と言ってくれた。私たちはそれを後押しする形で、単にこんな自然があったよというだけではなく、貴重な自然を次の世代に受け渡す為に 今の時代に出来ることをやっておきたいという思いです。etc・・・」

意見交換会

意見交換会

中央奥に座られているのが、
会長の押田春男さん

 
 
  • 「ニュータウン計画34万人の見込みだったのが8万人で止まった。
    その余った分の土地利用を虫食い的に開発させるのではなく、こういうまとまった形で残していくのは良いと思う」
  • 「実際どこをどう残していくのか、漠然としたイメージは持てるが行ってみないと良くは分らない」
  • 「毎年道路沿いにズラーッとヒマワリを植えていたけれど、このクサボケの方がいいね。実が成るし、白井市のこういう花の方が夢がある」
  • 「とにかく賛同してくれる人を増やしていくことが一番大事でしょう」
  • 「貴重だから囲って守りましょうというのではなく、市民に公開し、憩えて散策できるようにしていくやり方が良いのではないでしょうか」
  • 「昔ニュータウンに引っ越してきた当時は、よく野草を見に野山を散策したけれど、最近は忙しくて・・・。でも 今でもこんなふうにいろんな花が咲いているところもあるのね。」
 
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