ヒロバネカンタン
ヒロバネカンタン

白井市自然環境市民調査員

鳴く虫(バッタ・コオロギ)の夜間調査

長谷川キャラバン vol. 2

内田さんの耳をたよりに白井の原っぱを歩く!

2005.9.23. pm6:30~10:00  くもり

市民調査員参加者・・・相馬さん永瀬さん

森田さん・森田さんの娘さん・

坂巻さん・相馬(な)  計6名

場所・・・6:30~ 市役所近くの空き地

(以前、白井商工会の夏祭りをした所)

9:00~ 神々廻の草原へ車で移動

長谷川先生のステキな籠姿
上

採取したコオロギ類は、ビニル袋に種の名前・雌雄の区別を書き、痛めないように虫と同時に草を入れて封をする。そして背中のかごに保存。
(このステキな籠は、ヘビ採りの時にも使用するそうです。)


右上

「つかまえますか?―――はい。

では、いいですか、網を振りますね。」

静かな語りの内田さんが、

直径50cmほどの網を輪をすばやくひと振り、瞬時に輪を一回折り込む。そしてゆっくり網を下ろし 虫の居場所を確認し手を入れる。

細い草の上にいる体長1~2cmしかないコオロギを 最低限のインパクトで捕えるときの玄人技に、一同目が釘づけになる。

夕方pm6:30に市役所前に集合し、

白井市の環境調査で直翅目(バッタ目)・双翅目(ハエ目)の調査をして頂いている埼玉県の内田さんと一緒に夜間調査を行いました。

その日は朝から夕方まで、しろい環境塾さん主催の“草原の虫の調査”に講師として出られていた長谷川先生・内田さん。

夕食も そこそこでの連続調査でした。

内田さんの玄人技

ピンボケで申し訳ありませんが、どうしても載せたかった写真です。 長谷川先生の写真を撮る姿、常にライト片手に主導・フォローをしてくださった内田さん。右

風もなく穏やかな夜に添うような、美しい調査となりました。こんなことってあっていいんだろうか・・・・と 心の中は感動でいっぱいでした。

内田さん、長谷川先生、本当にありがとうございました。

調査の流れ・・・暗い道を どこからどんな

鳴き声が聴こえるか、耳をそばだて
ながら みんなで歩く。

時々内田さんに
「今、遠くではコオロギの仲間の○○○が♪~~~~と、あの辺りでは○○○が低い声で♪~~~っと鳴いていますが分かりますか」と促され、各自鳴き声を聞き分けようと集中する。

鳴き声が近くの場合は、ライトを照らして鳴いている虫を探し、説明を受けながら観察・記録・撮影。初めて出た種については長谷川先生が 標本のため採取。

「ライトで照らして虫は逃げませんか?」という問いには、
「光よりも足音に反応して鳴きやみます。」のお答えどおり、ライトを避ける虫はいないようで、ライトを浴びながら羽を振るわせて鳴くヒロバネカンタンを見ることもできました。

長谷川先生の写真を撮る姿
アオマツムシ ♀

アオマツムシ ♀ ↑

エノキの若木にヤブガラシが巻きつき、その葉の上にいました。

★★★☆この日、鳴き声を聞いたり観察したバッタ類☆★★★

(私が観察したものだけです。間違いがあったらゴメンナサイ)

タンボコオロギ ・ カンタン ・ カネタタキ ・ ツヅレサセコオロギ ・ アオマツムシ ・ クサキリ ・ シバスズ ・ ヒロバネカンタン ・ スズムシ ・ クマスズムシ ・ オナガササキリ ・ ツユムシ ・ シブイロカヤキリモドキ ・ ハラオカメコオロギ ・ ミツカドコオロギ ・ ホシササキリ ・ ケラ ・ セスジツユムシ ・ ヒナバッタ ・ ハラヒシバッタ ・ マダラスズ ・ エンマコオロギ ・ マツムシ ・ オオオカメコオロギ ・ モリオカメコオロギ ・ クビキリギス ・ クマコオロギ

・・・・・・・・その他、木の枝のふりをしているオオカマキリも・・・・・

ハラヒシバッタ

ハラヒシバッタ ↑

こう持つと写真が撮れるのですね

マツムシ ♂

↑ マツムシ ♂ (神々廻のみ)

本当に♪チンチロリン と高い音色で 可愛らしく鳴いていたので驚きました。

ツユクサをよく食べるそうです。足元の低い茂みにいました。触覚が長いキリギリス類は、写真のカットが難しい・・・

オナガササキリ ♀(右)と

ササキリの仲間


ススキの穂の上で、穂を食べていました。

あまりにもささやかで甘い情景に

みんな見入ってしまいました。

クビキリギスの羽化

クビキリギスの羽化 

尾を脱ぐ最終段階を終え、後は羽を乾かすだけ。この後、抜け殻を食べてしまうそうです。

カンタンの産卵
セイタカアワダチソウの枯れ草に針のような産卵管を刺し込み、カンタンが産卵していました。

ミツカドコオロギ ♂  

角のある特徴的な顔。♀の顔には、角はありません。

ミツカドコオロギ ♂ ミツカドコオロギ
文責:相馬なおみ
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