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Journal Citation Reports(JCR)

  • 更新日:2023/07/07

JCRとは

  • JCRとは、論文の引用データを使って、学術雑誌の影響度を評価・比較する分析ツールです。雑誌の影響度指標であるインパクトファクターなどはここで調べることができます。
  • 2014年4月にリニューアルされ、名称も「InCites Journal Citation Reports」となり、新プラットフォームのJCRでは「自然科学版(SCIE)」に加え、「社会科学版(SSCI)」が利用できるようになりました。
  • 2018年6月にはアップデートされ、「各論文がジャーナルインパクトファクターにどのような影響を与えたか?」を把握できるようになりました。
    最新版Journal Citation Reports(JCR)で強化された図書館・研究マネジメントの業務を支える新機能」【学内からのみアクセス可能】(資料提供:クラリベイト・アナリティクス)
  • 2020年1月からは追加ファイルの「Emerging Sources Citation Index:ESCI」を導入しました。

お知らせ

JCRへアクセス

インパクトファクターとは

  • インパクトファクターとは、雑誌の影響度指標で、それは雑誌の1論文あたり平均被引用数をもって示されます。数値は年ごとに替わります。新しい数値は6~7月に発表されます。
  • インパクトファクターは、Web of Scienceに収録されている雑誌を対象とします。

インパクトファクターの調べ方

InCites Journal Citation Reports(JCR)

詳細は、クラリベイト・アナリティクス作成の「Journal Citation Reports – インパクトファクターの調べ方」をご覧ください。
ユーザーガイド」のJournal Citation Reportsからご覧いただけます。

  • 特定の雑誌を検索する
  • 画面中央の入力ボックスに雑誌名の最初の数文字を入力すると候補が表示されます。


    または,入力ボックス下の「Browse by Journal」をクリックし,画面左上のGo to Jorurnal Profileに雑誌名の最初の数文字を入力すると候補が表示されます。
    雑誌を選択すると画面が切り替わり、その雑誌のインパクトファクター値を含む詳細情報が表示されます。


  • カテゴリーのリストから雑誌を探す
  • 画面上の[Categoris By Rank]をクリックすると、下部にカテゴリーリストが表示されます。自然科学系の雑誌だけに絞りたいときは、画面左 Select Editionの[SSCI]のチェックをはずして、[Submit]をクリックします。
    カテゴリーが探しにくい時は、画面下部リストの項目[Category]をクリックするとABC順になります。

    カテゴリー名をクリックして画面が切り替わったら、調べたい年の[Journals]をクリックします。
    カテゴリーリストは、画面下部にインパクトファクター順で表示されます。雑誌名のABC順への変更は、リストの項目[Full Journal Title]をクリックします。

インパクトファクターQ&A

Q1:インパクトファクターの計算方法は?
A1:雑誌Cellの2012年のインパクトファクターは31.957です。Cellに掲載された2010年と2011年の2年間の論文数は計657で、これらの論文は2012年に20,996回引用されました。20996÷657=31.957となり、これがインパクトファクターです。
その値が大きい雑誌は、より引用されやすく注目度の高い論文を多く掲載していると考えられます。
インパクトファクターは短期間に引用された回数で計算しているので、長年にわたって少しずつ引用されるような雑誌は数値が低くなる傾向にあります。そこで、5年分の論文で計算した5年インパクトファクターも公開されるようになりました。

Q2:日本の学術雑誌のインパクトファクターを知りたい
A2:世界中のすべての学術雑誌のインパクトファクターが算出されているわけではありません。Web of Scienceに収録されている雑誌に限定されます。日本発行の雑誌は自然科学版に約240誌収録され、そのほとんどが欧文誌です。

Q3:インパクトファクターは個人の研究評価に使えますか?
A3:インパクトファクターは雑誌の影響度を表す指標であり、特定の論文を評価する指標ではないので、個人の業績評価には向いていません。
研究者の業績評価としては、個人が書いた論文数とそれらに対する被引用数に基づく指標のh-indexなどが近年注目されています。
インパクトファクターは、同じ研究分野の雑誌を相対的に比較できるので、論文の投稿先を選ぶ時などに役立つでしょう。

JCRで調べられるインパクトファクター以外の指標

JCRでは、インパクトファクター以外にも以下の指標を見ることができます。
特定の雑誌を検索したり、カテゴリーリストから雑誌名をクリックすると、新JCRでは以下の画面になります。
すべての期間(年)のインパクトファクターを見たい場合、画面中赤枠のAll yearsのリンクをクリックする。



画面右上の「Categories」は、この雑誌が所属する複数のカテゴリーです。
インパクトファクターは、Journal Impact Factor欄に表示されます。
それ以外にも以下の指標を見ることができます。

  • Total Cites:その雑誌に掲載された論文が、対象の1年間に他の文献に引用された総数
  • Journal Impact Factor:インパクトファクター値。数値をクリックすると検索式が表示される
  • Impact Factor Without Self Cites:自誌引用を除外したインパクトファクター値
  • 5-Year Impact Factor:通常のインパクトファクターより長い5年分の論文数を元に計算された数値
  • Immediacy Index:出版された年に、すぐに引用される傾向があるかを示す指標
  • Citable Items:インパクトファクターの計算に用いられるArticlesとReviewsの総数
  • Cited Half Life:その雑誌に掲載された論文が、どれだけ長く引用され続けるのかを見る指標
  • Citing Half Life:どれだけ古いジャーナルを引用しているのかを見る指標
  • Eigen Factor:アイゲンファクター値。影響力の強いジャーナルにどれだけ引用されているかを見る指標
  • 2007年分よりJCRに追加されるようになりました。アイゲンファクターは、クラリベイト・アナリティクスでは次のように説明しています。
    「インパクトファクターの計算では、どの雑誌からの引用回数も等しく計算するのに対し、Cell やNature などの総被引用数の多い雑誌から1 回引用される事は、一般の雑誌から複数回引用されるよりも高く評価するのが、アイゲンファクターです」

  • Article Influence:アイゲンファクターを論文あたりに割り出した数値


ジャーナルに貢献している国・機関(直近3年間):その雑誌に投稿している著者の国や所属機関のランキングなどの情報も表示されトップレベルの投稿者がいる国・機関が視覚化されるようになりました。

データのダウンロード

画面右上に表示される下図のダウンロードボタンをクリックして、PDF, CSV, XLSからフォーマットを選択し、データをダウンロードします。


利用ガイドなど(クラリベイト・アナリティクス作成)