右腕、左腕、左脚の電極から同一の高抵抗(10kオーム)を介して結んだ点( Wilsonの中心電極 といいます )と身体上の問題とする点との電位を測定する方法で、次のような誘導があります。
(前)胸部誘導 precordial lead
問題とする点を前胸部におくもので、右図に示すようにV1、V2、V3、V4、V5、V6の点から導出します。
単極肢誘導 unipolar extremity lead
問題とする導出点を右腕(R)、左腕(L)、左脚(F)におくものです。それぞれ V1、V2、V3 と表します。
Wilsonの中心電極を W とすると
VR=R−W 、 VL=L−W 、 VF=F−W となります。
ここで W=1/3(R+L+F) ですので
VR+VL+VF=0 という関係が常に成り立つことになります。
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