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![]() 心臓の電気現象
特殊心筋、刺激伝導系難易度2 洞房結節 sino-atrialnode(S-A node)洞房結節の細胞は電子顕微鏡的には筋原線維が未発達であり、核が大きく、ミトコンドリアが少ない、などの特徴を示します。 通常の心筋細胞では隣接細胞に活動電位が発生しない限り静止電位に止まっているのですが、洞房結節細胞では膜電位は他からの刺激なしにひとりでにゆっくりと脱分極し、ある閾値(いきち)に達すると活動電位に移行します。この自動的な脱分極を 歩調取り電位 pacemaker potential、 緩徐な脱分極 slow depolarization などと呼びます。また、活動電位発生の閾値となる電位を 閾膜電位 threshold potential,TP と呼び、静止電位に相当する最も深い電位を 最大弛緩期電位 maximum diastolic potential,MDP と呼びます。 最大弛緩期電位は通常の心筋細胞の静止電位(約90mV)より小さく、60mV程度です。
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