東邦大学生物多様性学習プログラム「BioLTop」

 東邦大学生物多様性学習プログラムBioLTop』は、生物の多様な世界を学び、生物と共生する社会を築き上げることをめざす学生や市民にむけて、生物の多様性を学ぶ学習プログラムを提供します。

生物相調査とDNAバーコード

生物相調査とDNAバーコードページへ バクテリアやウイルスのような微生物では、DNAの塩基配列を読み取って種に固有な配列を基に識別する方法が急速に普及している。この手法がこれまで形態的特徴に基づいて識別されていた動植物にも適用され始めた。この手法によれば、形態では識別できない種を区別し、生物の多様性をより確実に把握できるという。これが、DNAバーコードプロジェクトの基本的な考えである。 本文へ

谷津田の生態系モニタリング

谷津田の生態系モニタリングサイトページへ 谷津田は谷津と呼ばれる地形(谷)の谷底が水田として利用されている場所である。台地の標高は20から30m、そこに樹枝状に刻まれた谷津の水田面は標高10m以下でしかない。台地の平坦面は下末吉海進(約1万5千年前)によって平らにされ、その後関東山地の活発な火山活動で厚く火山灰が堆積し、海が退いて陸地となった。最終氷期には海がさらにしりぞき、深い谷が刻まれた。 本文へ

島嶼生態系の解明

  原因が何であれ、ある種が生物群集から欠落すると、その種がそれまで関係をもっていた他の種にも影響が及び、その種からまた別の種へと、種間関係の網の目にそって影響が及んでいく。あるいは逆に、それまでいなかった生物がある地域に導入されると、元からいた生物は移入種とのあらたな関係を結ぶことを強制され、生物群集が別の状態に移行したり、元の関係が跡形もなくなるほどはげしく再構成される。我々は生物群集に対する移入種の影響とはこのようなものだという漠然としたイメージを持っている。ゆえに、無自覚に種を導入すれば、生物群集に対して取り返しのつかない悪影響をもたらすと考え、移入種は基本的に悪者として捉えられる。
生物群集は構成種の欠落や新たな移入種との関係調整によって具体的にはどんな反応を示すのか。反応の仕方や規模にはどんなパターンがあるのだろうか、あるとすればどんな仕組みで起きているのだろう。この基礎的な問題は生態学の中でももっとも困難な課題の一つである。私たちは、海によって囲まれた島嶼の生態系解明を目指して、(1)種の移入と欠落によって島の生物群集がどのような挙動を示すのか、(2)移入種と在来種の挙動を長期的に観測することによって、食物連鎖の形成過程には一般的な規則が存在するのかどうか、存在するとすればそれはどのようなルールなのか、という課題に取り組んでいる。


photo 人類 Homo sapiensの一員たるあなたがこの地球に生を受け、最初に出会った生物はあなたの母親であった。それ以来、あなたはおそらく数百種以上の生物と出会ってきた。食物として、遊び相手として、道具として、病として、そして学びの対象として。
文法を理解し、単語の意味を知らなければ、文の意図を理解することはできない。それと同じように、生物の世界を理解し、うまくつきあっていくためには、多様な生物種を正確に識別し、その性質を理解していかなくてはならない。
  あなたが生涯に出会うであろう生物はいったい何種になるだろうか?地球上に100万種とも言われる生物の全てを知ることは不可能かもしれないが、卒業までの4年間で少なくとも1000種の生物に出会い、記録に残し、多様な生物とのつきあい方を磨いてほしいのです。

白井市の生物調査 ―生物の生息地マップと指標種の調査法―

千葉県白井市にて市民のみなさんとともに生物調査を行っています
平成16年度から4年計画で白井市内の重要な自然環境と生物相を解明するために、白井市自然環境調査を行っています。市民による自然環境調査の養成講座を開講し、受講生のみなさんとともに、生物の生息地マップ(土地利用図)の作成と生態系を指標するいくつかの種の分布調査を行っています。

千葉県白井市での調査

生物調査方法
白井市における生物の生息地マップと指標種の調査法を解説します。

生物調査

インデックスマップ
調査区画が決定したらインデックスマップから該当区画の白地図をダウンロードしてご利用ください。(PDF)

インデックスマップ

調査報告フォーム・調査シート
各記録用紙は一覧から選択をしてダウンロードすることができます。(PDF)

指標種分布調査

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Essey

第2回 『トカゲのおかげ』 第2章 トカゲの島 著者:長谷川雅美

 オオバヤシャブシやガクアジサイの茂る林の中を狭い切り通し道が通り、木々の隙間から太陽の光が注ぎ、地面にまだら模様をつくっている。日のあたる場所に何気なく足を踏み入れてみる。ざざっと音がしてトカゲが林の奥に向かって逃げていく。オカダトカゲだ。10匹ぐらいいるだろうか。一足10匹。数歩あるいてまた1歩、草むらに足を踏み入れる。また10数匹、ざざざっと逃げていく。切れ目がない。なんてたくさんのトカゲだろう。道を歩いているだけでトカゲがどんどん見つかる。さがす必要なんてまったくないのだった。(「トカゲのおかげ」本文より引用)

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