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バーチャルラボラトリ 心筋−心臓は電気とカルシウムでイオン動いている!−
東邦大学 薬学部薬物学教室  
田中 光 行方 衣由紀 M口正悟
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心臓に関する基礎知識

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心臓の構造と機能の概観 心収縮の一周期 ランゲンドルフ灌流心

心臓 heart の構造と機能の概観

難易度1

心臓と心筋

心臓は全身へ血液を送り出すポンプの役目をしています。体中を循環した血液は心臓に戻り、新鮮な酸素を取り入れて再び送り出されます。
この常に働き続ける心臓自体は筋肉でできており、この筋肉でできている心臓を略して 心筋 と呼びます。

血液の流れ

  1. 体内を循環した血液は、上大静脈 superior vena cava と下大静脈 inferior vena cava から右心房 right atriumに戻ってきます。
  2. 右心房から右心室 right ventricle へ送られ、右心室の収縮によって肺動脈管を通り肺循環に送り出されます。
  3. 肺を経て酸素を供給された血液は左右の肺静脈から左心房を通り左心室に入ります。
  4. そしてこの血液は左心室の収縮により大動脈 aorta を通って全身に送り出されます。
  5. 左心室から送り出される血液の一部は冠状動脈 coronary artery によって心臓自体に供給されます。

この血液の流れを 冠循環 coronary circulaion と呼びます。
右の図をクリックすると血液の流れと各部位の名称を示した簡易図が別ウィンドウで表示されます。

クリックすると大きな画像が開きます

心臓にはいくつかの弁があります。

  1. 右心室と右心房の間 − 三尖弁
  2. 左心室と左心房の間 − 僧帽弁(三尖弁に対し二尖弁とも呼ばれる)
  3. 左心室と大動脈の間 − 大動脈弁
  4. 右心室と肺動脈の間 − 肺動脈弁

弁は腱によって乳頭筋とつながっています。 ※この乳頭筋は心収縮の実験に好んで用いられます。

心房壁

全身に血液を循環させる力は左心室の収縮によって生じます。 ですから、左心室の壁は右心室の壁の3倍の厚みを持っています。 また、心房壁は左右ともに心室壁よりもはるかに薄いものです。

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