東邦大学名誉教授
山内 長承
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3.開発でのこだわり


実用的なe-learningシステムは、さまざまな構成ツールが統合的に機能して効果を発揮するものですが、まだ研究段階の技術であるため、 個々の要素を独立した形で研究・開発しています。ツールの統合は将来の大きな研究課題だと考えています。

現在は、講義ビデオアーカイブシステムWBTシステム多機能Web教材の3つを中心にして、実証実験を行っています。

講義ビデオアーカイブシステムの開発 −3つの留意点

目的を明確化すること

−講義ビデオシステムは今までもさまざまな目的で多数構築・利用されてきていますが、目的によって最適なシステムが異なってきます。目的を絞って、それに適したシステム構成をとる必要があります。


  在学中の学生が復習のため、もしくは時間が競合する講義を自習するために用いることを目的とし、ここで構築するシステムによってその効果がどれほど得られるかを試すこととしました。

  次の3点は本システムの初期の目的からは除外しています
   授業交換などのための遠隔同時配信
   OHPや黒板の配信
   質問や討論のための双方向通信


少しでも多くの教員に講義アーカイブを経験してもらい、将来の布石とすること。
そのため、教員の負担を期待しないこと。

−教員がビデオ化のために余分な作業や操作を必要としたり、今までと異なる授業形式の準備を必要としたりすることの無いように、配慮しました。



 具体的には、カメラは各教室に据え置くことによって特別の準備が必要ないようにし、またカメラのオペレータが必要ないように固定しました。 これによって技術的な制約が生まれますが、機材の項で説明します。マイクについても、肉声で講義したい教員がいるため、 教室内のスピーカシステムとは別に集音マイクで拾えるようにしました。録画操作もタイマーによる自動録画として、教員による操作は一切不要になっています。


利用者が、多くの講義のアーカイブビデオから再生したいものを選ぶための検索インターフェースを用意すること。


 具体的には、科目名や講師による検索と、日時と教室による検索を可能にしています。



WBTシステムの開発

多機能Webによる新しい教材の開発



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