シダ植物 トクサ科トクサ属の多年草。
学名 Equisetum arvense L.
属名は「馬 equus」+「刺毛 saeta」で、細い枝を多数段々に輪生するスギナの形を馬の毛に例えたもので、英名を「horse tail」という。
日本では、全国の各地、日当たりの良い草地などに生える。地下茎に胞子茎と栄養茎があり、早春に地表に顔を出すのは胞子茎で、これがスギナよりも有名なツクシである。
ツクシ(土筆)の名前の由来は諸説あるが、はかまを継いで遊んだことから方言のツギツギボウシが変化したとする説などは、春先に遊ぶ子供たちの姿が思い浮かび楽しそうである。
『花と樹の大事典』(1996年出版)によれば、スギナの方言は全国で160以上、ツクシは500以上もあるといわれているそうで、古くから私たちに身近な植物だったことが伺える。また、同書によると、「ツクシのはかまの部分から茎を抜いて元通りに差し込み、どこを継いだか当てるのは、子供の代表的な春の野遊びであった」という。懐かしく思い出す方もおられるかもしれない。
和名の`杉菜’は葉がスギの葉に似ているためにこの名がついたといわれ、漢名を`接続草’という。和名`土筆’は呼び名の‘つくし’にあてた漢字表記であり、漢名を`筆頭菜’という。
漢名については、図書や額田文庫デジタルコレクション等の‘問荊(もんけい)’の項にてご覧いただけます。
接続草
[図書]
新註公定国訳本草綱目 第五冊 全十五冊(春陽堂書店)
習志野メディアセンター資料請求番号[499.9.Ri.5]
[WEB]
額田記念東邦大学資料室 額田文庫デジタルコレクション
本草綱目 第十五巻 98/102ページ
筆頭菜
[図書 カラー]
本草図譜 16(濕草) 岩崎潅園著(同朋舎出版) ※神宮文庫西村広休旧蔵写本の複製
資料請求番号[499.9:Ho]
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国立国会図書館デジタルコレクション
本草図譜. 13(濕草類4 34種) 岩崎常正 著 (本草図譜刊行会) 24/30ページを参照
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是非、額田文庫デジタルコレクションをお楽しみください。
