
奄美大島・喜界島,沖縄島(北部)に生える蔓性の常緑多年草。自生地でもかなり少なくなってしまった貴重な植物。絶滅危惧種。
当薬草園では園芸店で購入したという奄美大島産の株を6年ほど前に譲り受けた。スズカケソウの中で唯一の白い花を咲かせる種である。またスズカケソウの仲間では最大で、1.8mほどに育つ。先端に子株ができるのも特徴だ。
奄美大島産なので寒さに弱いだろうと思い、栽培をはじめた最初の冬は温室で越冬させた。翌年に挿し木をして増やした。そのうち5本は大きく育ってくれたものの花は咲かなかった。花が咲くほどの株に育ちきれなかったようである。試しにそのうちの3本を地植えにしてみた。寒さで枯れるかなと思い、念のため株元に藁をかけ様子を見た。なんと心配をよそに3本の挿し木苗は越冬成功。葉は一部枯れたが根元は益々大きくなり、素晴らしく太い新芽を出した。この年の9月にやっと念願のリュウキュウスズカケの花を見ることができた。
地植えの株が元気で大きくなったので今年も花が見られるであろうと思う。意外と寒さに強いことに驚いた。温暖化の影響もあるのかもしれないが試してみることは大事だと実感した。今回は冬に入る前の10月頃に花を咲かせてくれた。葉が傷まないうちに50本ほど挿し木をして様子を見ている。楽しみである。
(リュウキュウスズカケ/オオバコ科 2023年12月.記)