
中国原産の蔓性の常緑多年草。
当薬草園にあるルリスズカケは30年ほど前に知人から“スズカケソウ”として分けてもらったものだ。岐阜県産のスズカケソウと比較して調べてみたところ、この株は中国産のルリスズカケとわかった。一番の違いは花の付き方である。スズカケソウの花が1cmほどの青紫色の毬状であるのに対し、ルリスズカケは長さ2-4cmほどの穂状に付く。花色は濃い赤紫色。
育ててみるとルリスズカケは非常に丈夫だった。それまでに栽培したスズカケソウの仲間では一番丈夫であるように感じた。日向、日陰、水気が多い場所、少ない場所、どこでも枯れることなくどんどん増えてくれる。
ルリスズカケは在来種のスズカケソウの仲間よりもずっと花穂が大きく長い。園芸的には見栄えがするのですごく良い。花の時期が長く、ひとつの花穂の中で下から順に咲きあがっていくのだが、一ヶ月くらいかけて咲いては枯れるを繰り返す。穂状のため花期が長くなるのだ。
5年ほど作り続けたところ茎は鉛筆くらいの太さに育った。だが8年を過ぎた頃、急に古株が枯れた。長く楽しみたいなら、絶えず挿し木をして苗を作り続けることが大切なようである。この種は実生でもよく増える。タネが飛んだ先で思わず苗が得られることもある。実生苗はどんな変化が出るのかが楽しみでもあるので、より大事に育てたいと思う。いつも考えることなのだが、一つの草の寿命はどの位なのだろうか?
(ルリスズカケ/オオバコ科 2023年12月.記)