Thank you for 5000 accesses in 1 month. -Posted on June 7, 2024
培養法
「強力わかもと」を使用したゾウリムシの簡単な培養方法を紹介します。
・培養の元になるゾウリムシは所有しているとする。
・無い場合は「ゾウリムシの入手方法」をご覧ください。
- ペットボトル入り飲料水(一般的な飲料用)
- 「強力わかもと」錠剤
(わかもと製薬株式会社) - アルミホイル(10cmx10cmくらい)
- ミネラルウォーターを少し減らす
ミネラルウォーターのフタを開け、水を少し(1割くらい)減らす。 - 「強力わかもと」を入れる
「強力わかもと」を(1)の中に入れる。
数は500~600ml入りのペットボトルに対して1粒が目安。
(錠剤はなるべく手で触れず、一度、瓶からそのフタに必要な数だけを出し、それをそのままペットボトルの水に入れるとペットボトルに雑菌が入らない。) - ゾウリムシを入れる
(2)のペットボトルの水に培養の元となるゾウリムシ(ゾウリムシ培養液)を移し入れる。ごく少量でかまわない。* - フタとアルミホイル
ペットボトルにフタ**を乗せ、すぐにアルミホイル***で口を覆う。
最後に・・・
培養元のボトルにも1粒入れると、これで培養元のゾウリムシが次の増殖を開始する。(補足参照)
【 補足 】
*動画では、わかりやすくするために多めに移し入れている。 実際はごく少量で 1-2 ml 程度。
**フタは乗せるだけ。ゾウリムシの呼吸のために開けておく。
***アルミホイルは、細菌などが入るのを防ぐこととフタを保護するためにフタの上から覆う。
- 室温に放置する
(だいたい15〜25℃)。
動画では室温20℃。培養液の変化を見るための観察・撮影時以外は静置。 - 静置する場所
培養するペットボトルを置く場所は、極端に暑かったり寒かったりする部屋でなければ、人が生活している20℃前後の室温で大丈夫。温度管理ができれば理想的。温度によって増える早さが多少違う。(右写真は自宅の培養環境) - 倒さないように
フタを乗せているだけなので、ペットボトルを倒さないことに注意。 - 光は影響しない
ゾウリムシの増殖には光は影響しないので、明るい所でも、暗い所でも大丈夫。 - 数日で水面近くに白い膜ができ、そこにゾウリムシが集まっているのが見えるようになる。室温20℃前後ならば、2週間くらいでペットボトルがゾウリムでいっぱいになる。
- その後はだんだんゾウリムシが減るので、次のペットボトルを用意して植え継ぐ。
一度、数が減ったビンに「強力わかもと」を入れるとまた増え、何度かは同じボトルで継続培養ができる。
私の経験では1か月に1粒加えることで、6か月まで培養したことがあります。
それ以上は試したことはありませんが、必要なバクテリア以外も増える可能性がありますので、あまり長期に同じボトルを使い続けることは勧めません。
ペットボトルを何本か置く場所があれば、どんどん新しいボトルに植え継いで、いつも良い条件のボトルを確保しておくことをお勧めいたします。