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2006年3月18日(土)PM1:30~3:10

武西地区の共同観察会で 長谷川先生が示された調査実習の見本

――― 希少種の保護・保全と 観察会を両立させるためのルート作りのための実習 ―――

実習1)赤ボールペンで 歩いたルートの記入
10分毎に 現在位置を記入
実習2)生物の記録
ホオジロ・シジュウカラ・ウグイスなどの記入
実習3)相観植生区分を緑のボールペンで記入
レベル1) ~4) まで

実習1) から3) までを行うことで、保護・保全をかんがみた観察ルートを提案することができる。

保全したい地域の相観植生図が完成されていないと、保全のデザイン作業を行う時、
現場レベルでの話し合いが不可能となる。現場を歩くことが最大のポイント。

実習3) 相観植生図の作成    凡例の景観写真  地図の色分けについて

◆ 作業の手順

  • 白井市自然環境調査インデックスマップから1区画を選び、区画地図をもらう。
  • 最低5枚は、コピーする。(1枚は原本としてとっておく。)
  • 実習3) 相観植生図の作成・・・レベル1) 2) 3) を順番にそれぞれ1枚ずつ色分けする。
    (レベル3)については、小冊子『自然環境モニタリング調査の手引き I ―― 入門編 ―― 』に詳しい)

◆ レベル 1) ~3) までを それぞれ1枚ずつ仕上げる。

レベル1) ・・・地図に 地面がアスファルトかを色分けする。
アスファルトのみを灰色(グレー)に塗る。
レベル2) ・・・土の箇所を 植物が生えている裸地かを色分けする。
植物が生えているところは黄緑、裸地は茶色に塗る。
レベル3) ・・・植物が生えている箇所を森林耕作地草地に色分けする。
森林(竹林、ハンノキ林、雑木林など)は、
耕作地(果樹園、農園、田畑など)は、オレンジ
草地(原っぱ、湿地、荒地、葦原など)は、

レベル1)地表が土・土壌に被われているか、いないか

A) 土に被われている所、・・・色を塗らない。
B) 土に被われていない所(アスファルト・コンクリート・住宅地等)・・・灰色(ねずみ色)に塗る。

この色分けをすることにより、アスファルトやコンクリートで被われている割合が視覚的に表現される。


<例>

A) 土に被われている所、・・・色を塗らない。
地面(植物)が見えるところ全て

B) 土に被われていない所(アスファルト・コンクリート・住宅地等)・・・灰色(ねずみ色)に塗る。
鉄板が敷きつめられた駐車場や資材置き場
住宅地や舗装道路工事現場の鉄板の道
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レベル2)地表が土の場合、植物の被覆ありか、なしか

A) 植物の被覆がある場合・・・黄緑色に塗る。
B) 植物の被覆がない(裸地)場合・・・茶色に塗る。

この色分けをすることにより、地面があっても人間の手(人為インパクト)が加わることにより、植物の生育が制限されている環境の広がりを視覚化できる。


<例>

A) 植物の被覆がある場合・・・黄緑色に塗る。
植物の生えている所全て。   荒地や むき出しの地面の果樹園なども被覆ありとする。

B) 植物の被覆がない(裸地)場合・・・茶色に塗る。
造成途上・造成地(畑予定地だとしても現状を記入)    土の道(多少の草が生えていても)
校庭・公園・グラウンド資材・廃品の積み置き場砂利道・砂利の駐車場

レベル3)植被がある場合、それが高木(森林)か、草地か、耕作地か

A) 高木(森林)の場合・・・緑色に塗る。
B) 草地の場合・・・黄色に塗る。
C) 耕作地の場合・・・橙色(オレンジ色に塗る)

この色分けをすることにより、森、草地、耕作地の割合が視覚化できる。

<例>

A) 高木(森林)の場合・・・緑色に塗る。

竹林やハンノキ林雑木林高木が多い墓地等も
B) 草地の場合・・・黄色に塗る。
公園に数本の植林があっても休耕田・ヨシ原・湿地低木が生えている荒地等も

C) 耕作地の場合・・・橙色(オレンジ色に塗る)
畑(冬の、不栽培期間でも)果樹園荒れている栗畑等も

◆ 注意点

  • 約10m²以下の植生区分(例えば人家の庭、等)は気にせず、どんどん作成する。
  • 現状をありのままに記入する。(憶測、類推、仮定、予定は、一切ダメ。)
  • 区分に迷ったら、その場所を遠くから見て判断する。(鳥の目を持ち、蟻のように歩く。)
  • 全ての凡例の景観写真を撮る。(凡例の仕方に誤差がないか、時々お互いのすり合わせを行う)
文責:相馬なおみ
 
 
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2006.3.20
相馬なおみ・森田考恵

「北総生きもの研究会」議事録

日時:2006.3.18 16:30~18:00
場所:保健福祉センター

出席者: 岩本、緒方、齋藤、堺ご夫妻、坂巻、新見、相馬(成)、相馬(な)、相馬(唐)、坪井、寺園、永瀬、長谷川先生、森田、米田
委任状: 矢野

第1回 武西・谷田地区観察会

2006.3.18 13:40~15:10 武西・谷田地区
ラジコン広場→林→カモ場→草原→林→ラジコン広場
参加者:25名   北総生きもの研究会16名、水会3名、NPO法人しろい環境塾2名、ウエットランド1名、印西市民23名、白井市民1名
  • 『白井自然環境調査員養成講座/北総生きもの研究会観察会』

    の資料1) 配布

    この資料に、今年の武西・谷田での共同観察会の位置づけ、環境保全のための観察ルート・プログラム開発のための調査手法が、詳しく載っています。

    資料をもらっていない方は、事務局まで。


◆       ◆       ◆       ◆


◎講義       於:ウェルプラット

1、『自然環境モニタリング調査の手引き I ―― 入門編 ―― 身近な自然を見つめる目』(ポケットサイズの冊子)をもらっていない方は、事務局まで。
 
2、 実習の説明
相観植生地図の作り方:個人で白井市自然環境調査インデックスマップのいずれかの区画を担当し、
  • アスファルトか土か
  • 土に植物があるかどうか
  • 原っぱか 農地か 森林か
の区別を色分けして地図上に落とし込む。
これは、調査区画(ホームグラウンド)をよりよく知るための、基礎的な作業となります。
まず、ここまでを 今年の夏までに仕上げてみてください。

(詳しい手法については、観察会で配布された資料1)に載っています。)


※『白井市自然環境調査インデックスマップ』及び 各人が担当する地図の配布。
   自分で調査をしたい区画を決め、地図をもらっていない方は、事務局まで。


◎会議

1、「北総生きもの研究会」の会則について(別紙参照)

  • 長谷川先生より、「北総生きもの研究会」の方向性についての提案。(資料配布)
    • 個人の資格で入会し、いかなる宗教、政治団体ともに、独立して活動する。
    • 会員が、定期的に調査活動を行う場所を定め、調査・研究活動を行う。
    • 研究成果を適切な発表媒体へ投稿すること。2006年10月27日わいわい会議での発表、2007年2月谷津田フォーラムでの研究発表などを考えたらどうか。
  • 「北総生きもの研究会」規約案、白井の自然を考える会の会則、NPO法人しろい環境塾定款を参考に話し合いが行われた。
    • 理念
    • 目的
    • 役員(代表:長谷川雅美先生、会計:齋藤、事務局:相馬(な)、森田)
    • 会費

2、Q:武西・谷田の保全が、北総になったのはなぜか。

A:武西・谷田の保全とすると、範囲が限定されてしまうため、“北総”にした。
大きな視野で、北総生きもの研究会を行っていきたい。
 
Q:3月12日『武西・谷田の自然環境保全の要望書提出に関する集まり』以降どうなっているのか。
A:3月12日 6団体+1団体で要望書をだす予定。要望書の手直しが入るため、要望書提出は、4月に入ってからになる予定。
A:要望書を千葉県知事に提出するルートは、6団体+1団体の代表者と相談する。
A:6団体+1団体の代表者が集まって、準備委員会をつくり、日程を調整して、報道機関に一斉発表する。いつ集まるかは、未定。

3、今後の予定

14月15日 観察会「春植物・クサボケ(D地点)」 谷田

13:30 白井市役所集合
13:45 福祉センター集合


24月15日観察会終了後、「北総生きもの研究会」の臨時集会定例会

内容:
  • 会則案についての検討
  • 総会日程、活動計画など
  • 会計監査、広報班、観察会の記録班など役割分担
  • 観察会のための保険加入について
  • 武西・谷田地区のよさを知ってもらうための工夫
    (一般参加者:自然が普通に好きだという方々のための対策)
  • その他
 
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