■□■アケビ■□■
アケビはアケビ科の落葉蔓性低木で花期は 4〜5月、秋には実が成ります。 つるは丈夫で折れにくいのでアケビ細工として工芸品などにも利用されています。
果実が熟すと開いて中の種子が見えることから“開け(アケ)・実(ビ)”の名がついたとする説があります。また、ムベの果実(熟しても果実が裂けない)に似ているが、口が開いていることから“開いた”+“ムベ”が訛ってアケビになったとする説もあります。
■□■ムベ■□■
アケビと同じ科の植物にムベがあります。ムベは常緑で、果実はアケビのように裂けることはありません。
ムベは10世紀ころから朝廷への献上物として用いられていた記録があります。 |
■□■ 薬用 ■□■
アケビの茎は生薬名“木通(モクツウ)”として薬用に用いられます。
【木通(モクツウ)】
秋にアケビの茎(木質化したつる)を採取し、皮を剥き細かく刻んで乾燥させます。
【用途】 消炎性利尿、通経、排膿
■□■食用■□■
秋に熟したアケビの実は種子を包むゼリー状の部分が甘く、甘味の少なかった昔は子供のおやつとしても人気が高かったようです。
皮はてんぷらにすると美味しくいただけます。
また、春先の若いつると葉も熱湯でゆでてあくを抜き、和え物などにして食すことができます(少々苦味があります)。 |