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薬草園の世界
東邦大学名誉教授
小池 一男

■□■写真<アンズ>■□■

バラ科の落葉小高木。

アンズ
▲アンズの花

アンズ

写真は2003年4月1日に撮影。

■□■ キョウニン(杏仁) ■□■

アンズの種子は、キョウニン(杏仁)という生薬になります。
鎮咳・咳痰などに用いられます。

(実ではなく、青酸配糖体を含んだ種子を用います。この青酸配糖体は、ウメ、モモの種子にも含まれています)

■□■ 杏 ■□■

アンズはサクラと同じバラ科です。アンズ、サクラ、ウメ、モモは時期を前後して咲きますが全てバラ科。開花時期も近く、花も似通っているのでサクラやウメと間違えられます。

別名カラモモといい、中国が原産です。
杏仁豆腐の原料として利用され、独特の香りを添えています。

アンズの実は、ジャムや杏酒、干してドライフルーツにしたものを料理に利用されたりと、食生活にも彩りを添えています。

冷涼な気候を好むので、信州や東北で多く栽培されています。春の行楽で“アンズの里”を訪れる方も多いのではないでしょうか。