
10月/ききょう 11月/びわ 12月/なんてん
身近な薬草・薬木を四季おりおりの歳時を交えながらご紹介いたします。
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秋の七草の1種で、万葉集の山上憶良の歌の中に歌われている。俳句の秋の季題の1つともなっています。つぼみの時は花弁がぴったりとくっつき、茎は直立して固いところから、桔梗と云われるようになったとの説があります。根には、えぐ味のある成分を含み、鎮咳去たん作用があるため、せき止め薬や漢方薬に配合されています。
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11月頃から白い花が咲きはじめます。ビワの産地は、長崎や房州地方が知られております。ビワの葉に付いている細かい毛を取り暑気払いや健胃・利尿・浮腫等を目的に薬用として使用されてきました。
材はくし、木刀、杖、印鑑の材等に利用されています。
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ナンテンは中国から渡来した植物で、南天燭(又は南天竹)が訛ったものとの説があります。なんてんは「難転」につうじ、縁起木や献歳植物として親しまれ、生活の中にも生き続けてきました。江戸時代には観賞用植物として実の色や葉の形や色の変化を楽しみ、競いあいました。ナンテンの実は咳止めに、葉や枝は悪物を食べた時に飲むと吐剤となり、食べたものを吐かせてしまいますので、食あたりに用いられました。
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※文章・写真は磯東洋医学研究所の鈴木堯先生の提供によるものです。
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