年の瀬も押し詰まってくると、松を色々な形で飾り新年を迎えます。
松は一年中青々とした葉を付けている常緑樹で、海岸にはクロマツ、山野にはアカマツが砂礫や岩石の多く、他の植物が育成しない所に生育していることから、松には不思議な力が宿っていると考えられ、神の依代(よりしろ※依り代)とされてきました。神は福をもたらし、邪(病気)を追い払うので、昔から多くの人が色々と使ってきました。
その一例がマツバは虫歯、咳、喘息、腹痛、神経痛、乗り物酔い等やマツバ酒にして中風(ちゅうぶ)の予防に、マツヤニは貴重なものとして内服し、肩こり、切り傷、打ち身、できもの等に付けました。
松脂(まつやに)は製薬原料として使用されています。
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