カムチャツカ・カリムスキー火山噴火に伴うカリムスキー湖湖岸の熱水に生息する生命
Thiobacillus thiooxidans名称 Thiobacillus thiooxidans MS-A-115 株 (現在は Acidithiobacillus thiooxidans と呼ばれています。) 一般的に硫黄酸化細菌と呼ばれている一群の微生物の一種であり、本菌は硫黄(硫化水素、イオウ、ポリチオン酸等)を酸化した化学エネルギーでATP(生体エネルギー貯蔵物質)を合成し、その ATP を用いて炭酸同化(空気中の二酸化炭素を材料にグルコースなどの有機物合成をする)を行います。硫黄酸化細菌は化学合成細菌の一種です。 調査した火口湖は強酸性環境なので、好酸性菌(酸性にて増殖可能)の Thiobacillus を培養する時に用いるpH3 の培地にて30 ℃で培養を行いました。増殖した細菌の性状はグラム染色性が陰性、運動性の鞭毛(写真の矢印A)を一本持つ桿菌でした。
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硫黄酸化細菌 T. thiooxidans 他、代表的なものとして Thiobacillus にはT.versutus, T. novelins , T. thioparus , T.intermedius , T. permetabolis があります。 |
化学合成細菌生育に必要なエネルギーを無機化合物の酸化によって得ている一群の細菌を指します。硫黄酸化細菌の他、硝化菌と呼ばれる亜硝酸菌(アンモニアを酸化し亜硝酸にする)と硝酸菌(亜硝酸を硝酸にする)、炭酸鉄を水酸化鉄にする鉄細菌、水素細菌がこれに含まれます。(化学同人社発行、独立栄養細菌に詳細なる記載があります) |
草津白根湯釜 |
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1990年6月のデータ
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ロシア・カムチャツカ、マリ・セミアチーク火山火口湖 |
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1994年8月のデータ
ベースキャンプから火口湖を望む
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火口湖の湖岸、小さな沢が流れ込んでいる(雪解け水)
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ヘリコプターから見た火口湖
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ヘリコプターから見た火口湖
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火口壁のピークから火口を望む
中央右側に火口底からわき上がっている硫黄が見える |
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カムチャツカ・カリムスキー火山噴火に伴うカリムスキー湖湖岸の熱水に生息する生命