海藻押し葉工房

海藻押し葉のつくり方

海藻押し葉つくりの実際

ノリで貼り付ける

 布のかわりに、ビニール袋をかけるというこの方法をさらに発展させたのが、アオサやスサビノリのように台紙に貼りつかないものを、台紙にデンプン糊で貼るという方法です。

 台紙にすくい上げた海藻の上に市販のデンプン糊を20〜40倍に薄めた液をふりかけます。これにサラシ布のかわりにビニール袋をかけて通風乾燥をするのです。そうすると、アオサは台紙にピッタリと貼りつけられます。

 潮間帯に生育するアナアオサは割に体が硬く、台紙に完全に貼り付かなくとも姿形を残すことができます。しかし、やがて台紙からはがれてしまい、収縮したり、シワシワになってしまい、色もあせてしまい、なんとも惨めな押し葉になるのです。
  これを薄めたノリ液をかけた上にビニール布をかけて通風乾燥すると台紙にしっかりと貼りつき、姿形もしっかりと保存され、色も簡単にあせることもありません。

 さらに、種々のアサクサノリの仲間に応用すると、アサクサノリの仲間の押し葉としてこれほど素晴らしい方法はないというものができるのです。台紙にくっつかないことが種の特徴にあげられるものがあります。しかし、台紙に貼りつかないものをそのまま保存することの不便さよりも、人工的にでも台紙に貼りつけた方がはるかに優れた保存方法である筈です。

次は ホンダワラやミルの仲間は熱湯処理

| TOPページへ | 海藻押し葉工房目次へ戻る | 前のページへ戻る | 次のページへ |