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薬草園の世界
東邦大学 薬学部 生薬学教室
小池 一男

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  身近な薬草・薬木を四季おりおりの歳時を交えながらご紹介いたします。

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はす

はす お盆の頃になるとハスの花や葉、造花が目に付くようになります。ハスは泥の中から清楚な花を開くので、聖なる花として尊ばれてきました。インドでは神話の中で中心的な植物、神の象徴として扱われることもありました。ハスの種子は蓮肉として薬用にし、滋養強壮、強精剤として用いられています。

さくら

からすうり 西北の空に稲光が鮮やかになり、夜の帷が降り始めると、夕風に誘われるようにレースで編んだ白い花が咲き出だすのが、カラスウリの花です。カラスウリは赤い実をつけます。カラスウリの語源は実の形、色が、古く唐から渡来した朱墨の形に似ていた所から唐朱瓜となったとの説があります。

キカラスウリカラスウリと同属にキカラスウリがあります。この根には良質のデンプンが多量に含まれるので「カ(木偏に舌)楼根」といい、止渇、催乳に用いられ、根から採ったデンプンはてんかふん(天瓜粉・あせしらず)として使用されました。

 

くず

クズ 秋の七草の1種でクサカズラ、クズカズラ、マクズ、ウラミグサ、ケイセイ、ロクカク、コウキン等の異名があります。うらみ(裏見・恨み)とは、葉裏は白みがかり、風に吹かれると目立つのが語源のようであります。クズの根からは、良質のデンプンが採られ、江戸時代には飢饉の時の非常食になり、吉野葛として現代では葛きり、和菓子の原料、カゼを引いた時のクズ湯、根は漢方薬の葛根湯の主薬となり、蔓の繊維は葛布の原料で、古くから、かみしも、はかま、かっぱ、蚊帳等を作ってきました。また、一時は壁紙の原料でもありました。

 

 ※文章・写真は磯東洋医学研究所の鈴木堯先生の提供によるものです。