キャンパスの植物たち

東邦大学名誉教授  吉崎 誠

キャンパスの植物達 HOME 生物学科 HOME

キャンパスの植物達

設問2 

ヤブツバキの葉の構造を観察しなさい。

課題として提出はしなくても結構です。でも、とても大事な課題です。

切片作成と観察

まず、葉の断面を観察します。カミソリ刃で切片を作成し、サフラニン・グリセリン・アルコール液で封緘して観察します。次いで、表皮に平行にカミソリ刃で切片を作成します。表皮、上部柵状組織、下部柵状組織、海綿状組織と気孔が見える裏面表皮の5つのステージがよくわかるようにスケッチします。異質細胞はどこにあり、全体的にどのような形をしているのかもポイントです。

観察のポイント

  1. クチクラ層の発達した上面表皮の様子:細胞内の葉緑体の数を確認してください。
  2. 密にならんだ柵状組織の細胞:細胞壁が薄くて、葉緑体がぎっしりとつまった状態で細胞間隙はほとんどありません:葉緑体の数をしっかりと描くスケッチであることです。
  3. 上部柵状組織と下部柵状組織の比較:柵状組織と海綿状組織とが交代する部分である。柵状組織は密に、でも三角形の細胞間隙が見えてきます。海綿状組織は間隙が多くなってきます。
  4. 海綿状組織:間隙が多く、ガス交換の場であることを納得する。1個の細胞内の葉緑体の数を明確に数えてください。
  5. 海綿状組織の間隙に下面表皮の細胞が見えるスケッチを描いてください。間隙に気孔が見える様子をスケッチしてください。

まとめ方

それぞれの組織の細胞1個の中の葉緑体の数はいくらだったでしょうか。

観察場所

平均

上面表皮

上部柵状組織

下部柵状組織

海綿状組織

下面表皮

光合成の場とガス交換の場はどこか。

クチクラ層はどのような役割をしているのか。 ヒント:レンズ効果。

気孔の役割と、孔辺細胞には葉緑体があること。

以上

BACK PAGETOP NEXT

サムネイルをクリックすると写真のページに移動します。

▲ヤブツバキ

 

All Rights Reserved Copyright / Makoto Yoshizaki, TOHO University