※このページは当日配布された資料を元に構成しています。
ミントの葉を収穫し、水蒸気蒸留法によって精油を抽出します。今回は葉だけでなく、茎も含めて使用しました。
精油の精製には時間がかかるので、まずミントを収穫し、装置にかけておきます。抽出中も室内は新鮮なミントの芳香で満たされていました。
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![]() ミントを水蒸気蒸留装置の ビーカーに入れます→ |
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第1回(5月8日)に種まきしたペパーミントの観察報告と、第2回(6月5日)に開始したカビの発生実験について発表しました。
種まきからおよそ2カ月ほど経過したところです。各家庭で栽培しているミントはどのように成長しているでしょうか。持参した絵日記を元に観察報告をしました。
ミントの生長が思わしくなかった参加者は、栽培方法・生育環境の違いなどについて質問、午前中に日光の当たる屋外での栽培がより好ましいことを確認しました。
また、間引きしたペパーミントの芽を別の容器で栽培し、たくさんの株を上手に育てている方もいらっしゃいました。
みなさん写真と絵をうまく活用し、楽しい観察日誌を作成しています。
右の写真は、室内の窓辺で育てたものです。本葉があまり出ておらず、成長はかんばしくありません。
各家庭に持ち帰って一ヶ月おいたパンのカビの生え方を観察報告しました。
シャーレにミントエキスを含ませたろ紙とパンを入れたものは、カビの発生が抑制される、または遅延されるということがわかりました。
前回、サンプルに用意したシャーレ(5月22日にパンを封入)のうち、ミントエキスの入っていない方のシャーレのパンは濃い茶色になり、かなり小さくなっていました。ミントエキスの入っている方はカビは発生していませんでした。
最後にカビパン入りシャーレを並べて記念撮影。1ヶ月も観察していると、カビにも愛着が湧いたようです。
前回はハーブと昆虫との関わりについて学びましたが、今回は視野をずっと広げてハーブから広がる生態系そのものについて考えました。
ハーブガーデンにはハーブの他にも様々な植物や動物が生息しています。
ハーブの咲いていない時期に昆虫たちの暮らしを支える他の植物があり、またその植物の種を運ぶ虫や鳥たちが居ます。また、ハーブガーデンのハーブは人間に利用される一方、人間の力を借りて成長しています。そして、ハーブを育てる人間にとっては害虫としてしか扱われない虫も、鳥や他の生き物の糧としての役割を持ちます。また、生物は死を迎えてもその役割を終えることはなく、地中の分解者たちに分解され、さらに新しい命をはぐくむこととなります。生命だけでなく、水や酸素などの無機物も地球というより大きな生態系の中で刻々と姿を変えながらそれぞれの役割を担っています。
上の写真は、カレンダーの裏を利用したカードを使って模式化したハーブガーデンの生態系について解説しているところです。
耳をすまして聞こえる音、肌に感じる空気の動き、様々な香り、目に映る新たな発見を俳句にして発表しました。
互いの俳句の題材となった植物を一つ一つ確認しながらハーブガーデンを廻ると、他の人の視点からハーブガーデンを感じることができ、新たな発見と感動が生れたようです。
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講師:飯田みゆき (森林インストラクター、薬剤師、MIC認定ハーバルケアアドバイザー) |
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