■花粉症対策 - 家庭編 -

花粉症は一度発症すると、毎年繰り返すようになります。花粉症対策の基本はなるべく花粉に接触しないことです。また、日頃からの心身の鍛練も大切です。

  1. 自分でできる心身の鍛練と生活習慣の心得
  2. 花粉を家の中に入れないように工夫しましょう
  3. 外出時の注意事項
  4. 外出から帰ったら
  5. 生活環境チェック!!

1.自分でできる心身の鍛練と生活習慣の心得

アレルギー性の病気は、自律神経(交感神経と副交換神経)の働きのバランスがよくないときに症状が悪化しますので、日頃からの心身の鍛練も花粉症対策には重要です。 花粉症の症状を軽く抑えるためには、症状が出てからでは遅いのです。

  1. 皮膚を鍛えておく
    少しの刺激で体が過敏に反応しないように、日頃から皮膚を鍛えましょう。
    ・乾布摩擦
    ・冷水摩擦
    薄着の習慣

  2. 運動を積極的に行う
    鼻の粘膜の血行が良くなり鼻詰まりは軽くなります。
    ・バスケット、バレーボールなど屋内での運動
    ・水泳
    ただし、花粉シーズン中の戸外での運動は避けましょう。

  3. 十分な睡眠を取る
    一日の疲れはその日のうちに取るようにしましょう。
    疲労は自律神経を過敏にして、アレルギー反応を起こしやすくします。

  4. ストレスを上手に解消する
    精神的なストレスも自律神経を刺激して症状を悪化させます。
    上手なストレス解消法を見つけて、ストレスをためない生活を心がけましょう。

  5. 刺激のある嗜好品、食物をとらない
    喫煙や、香辛料などは鼻の粘膜を刺激します。
    飲酒は毛細血管を拡張させ、鼻づまりをひどくします。

  6. 栄養のバランスを考えた食生活
    高たんぱく質の食生活は改善を!
    栄養のバランスが悪い食生活は体によくない影響を与えます。
    ファーストフード、インスタント食品のとりすぎないように気を付けましょう。

2.花粉を家の中に入れないように工夫しましょう

  1. 換気について注意すること
    ・換気は花粉飛散量の少ない早朝・夜にしましょう
    ・風の強い日には窓を開け放しにしない
    ・空気清浄機などを上手に活用しましょう
     (花粉だけでなく合併症の起きやすい、ほこりや塵に含まれるチリダニの死骸のかけらやフンの対策にもなります)

  2. ふとんや洗濯物はできれば外に干さないようにしましょう
    外に干したときは、取り込むときにたたいたり、振るったりして花粉をよく取り除いてから室内に取り込みましょう。
    布団は取り込んだあとにも掃除機をかけて花粉を取り除きましょう。

  3. 室内の掃除はこまめに!
    ・床、ソファ、カーテンなどに付いた花粉を掃除機で吸い取る
    ・残った花粉は、ぞうきんがけをしてふき取る

3.外出時の注意事項

花粉に接触しないようにと言っても、外出は避けられません。しかし、外出時に以下のようなことに気をつけるだけでも効果があります。

  1. 帽子をかぶる
    頭髪の中にも花粉は侵入します。
    室内に花粉を持ち込まないためにも、外出時には帽子をかぶり、髪は帽子の中に隠しましょう。

  2. めがねをかける
    目の中に花粉が侵入するのを防ぎます。
    密閉したゴーグル型が一番効果的ですが、普通のめがねでも、かけないよりはかけた方がよいでしょう。

  3. マスクをする
    口・鼻から花粉が侵入するのを防ぎます。
    花粉症用のマスクもありますが、普通のマスクの場合には内側にガーゼを厚めに入れるとよいでしょう。

  4. 上着などについて
    花粉が付きにくい、表面がすべすべした織目のつまった素材のものがよいでしょう。
    ウールのセーターなどは、花粉が付着しやすいので一番外側に来て外出するのは避けたほうがよいでしょう。

  5. スカーフで首周りをガード
    首筋に花粉がつくと、皮膚炎を起こしやすいのでスカーフなどで花粉の侵入を防ぎます。
    素材はすべすべしたものを選びましょう。
    毛糸のマフラーなど、表面が毛羽立った素材は花粉を吸着しやすいので注意しましょう。

4.外出から帰ったら

自分だけ気をつけるのではなく、家族全員で協力して花粉を家に持ち込まないようにしましょう。

  1. 家の中に入る前に花粉を落とす
    玄関に花粉を落とすためのブラシなどを準備しておくとよいでしょう。
    衣服に付着した花粉を持ち込まないようにしましょう。

  2. 手洗い・うがい・洗顔
    皮膚や粘膜についた花粉を水で洗い流します。

5.生活環境チェック!!

シーズンオフにも心がけておくこと
住まい、勤務先などの周囲に花粉症の原因になる植物があるかどうか知っておくことも大切です。雑草のような植物であれば、開花前に取り除いておくとよいでしょう。
また、自宅の庭に花粉源となる植物を植えないことも重要です。


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