中国原産の多年草。常緑の品種もある。シュウメイギクには別名が多くあり、中でも年配の方が“キブネギク”と呼ぶのを今でも耳にすることがある。たまに「シュウメイギクは名前にキクとある。キク科ではないのか?」と尋ねられることがある。「シュウメイギクはキンポウゲ科の植物だが、見た目がキクに似ているから名前にキクとつけられている」と返答をしている。
移植後にうまく育たない。という相談を受けることがある。どう移植したのかを聞いてみると、開花している株をもらい、すぐに植えたという。シュウメイギクは開花後はほとんどが枯れてしまい、小苗を得られることは少ない。花が咲いた後の花茎は枯れるだけなので、開花後に花茎のついていない苗をみつけて移植するのが良い。その方法を試した方々からは翌年に「移植したシュウメイギクが付きました!」と連絡があった。
近年では品種改良もされ多品種が出回るようになり、花屋の店頭では鉢植えで売られているのを見かけるようになった。
(サラシナショウマ/キンポウゲ科 2024年1月.記)