別名をヨーロッパタンポポともいう外来種。野原や空き地に生える多年草で、今では、ふつうに見かけるタンポポの殆どがこのセイヨウタンポポ。
繁殖力が強く、カントウタンポポが生えていた場所ではセイヨウタンポポに入れ替わっている。市街地では、ほぼ100%セイヨウタンポポだ。カントウタンポポンの花が春に1回だけ開花するのに対し、セイヨウタンポポは条件が揃えば一年中花が咲く。また、カントウタンポポと交雑しやすく、だんだんとセイヨウタンポポの特徴が強く出ているように見える。
薬用の他、近年の山菜ブームで‘タンポポ茶’や‘軟白野菜’としての需要ができたため畑で作物として作られるようになった。私がよく行く道の駅ではタンポポの軟白葉を見かけるようになった。サラダとして生で食べてみると少し苦みがあった。おひたしや天ぷら、汁の実(具)など、火を通し食べてみると苦味はほとんど感じられず、より美味しく食べられた。また、根をきんぴら風に炒めて食べるのもけっこう美味しい。花には少し苦味がある。寒天の中に入れ、見て楽しみながら食べることもある。
(キク科/セイヨウタンポポ 2022年3月.記)