
ヨーロッパ、アフリカ、インドなどの山地を原産とする多年草。レディースマントルは、他にセイヨウハゴロモグサやライオンズフット、デューカップなどとも呼ばれる。婦人薬の代表種であり古くから重用されてきたメディカルハーブである。現在は観賞用としても栽培される。
30年ほど前は薬草園や植物園でしか見ることができなかった。ハーブブームを経て20年前頃からはホームセンターや花屋の店頭で見かけるようになった。花は緑花で目立たず地味だが逆にその姿が良いと、寄せ植えに使われるようになり、観賞用としても結構人気が出た。
時は戻って25年ほど前。私も流行り出したレディースマントルを購入して作り始めた。最初の3年くらいはとても順調に成長し、何もしなくてもよく育ってくれた。だが大株になった頃に急に枯れてしまった。夏の暑さの蒸れによる障害ではないかと思われる。その後また苗を購入し、こんどは2年目に株分けを兼ねて植え替えてあげた。すると、これが非常によく育ち、株分けに良いタイミングであることがわかった。
レディースマントルはとにかく夏の暑さに弱く、千葉県北西部にある当薬草園でもやっと夏がこせる状態である。これから温暖化が進むと当薬草園では少し栽培が難しくなるかもしれないと私は考えている。ハーブで重要な位置を占める薬草なので、品種改良によって暑さに強い品種が出来るのを期待したい。
(レディースマントル/バラ科 2024年5月.記)