やや湿った明るい斜面や林床などに生える多年草。自生地は限られていて、現在は九州と四国の一部のみで手厚く保護されていると聞く。草丈は低いもので40cm、高いものでは120cm位まで育つ。初夏に黄色いきれいな花を咲かせる。
私はいまだに自生するキレンゲショウマを見たことがない。キレンゲショウマは私にとって憧れの植物の一つである。
キレンゲショウマは開花株が売られていることは殆ど無く、苗で売られている場合が多い。うまく作っても開花まで2年はかかる。私は花屋さんの店頭で処分されるぎりぎりの植物をよく購入して育てている。処分寸前なので根がほとんど無い株や傷んでいる株、芽が欠けていたりする株だ。私の経験上、そういった、ダメージを多く受けている株の場合は何とか生き残っても開花まで5~6年かかってしまうことが多い。数年前に処分寸前の株から育てたキレンゲショウマは初花までに3年、まともな花が咲くまでには5~6年かかった。九州や四国地方では絶滅危惧種であり、貴重な植物なので何とか生かしたい。
(キレンゲショウマ/アジサイ科 2024年1月.記)