

西アジア原産。現在ではアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ南部などで広く栽培されている。日本には江戸時代に薬用として渡来したとされる。花はモモによく似ており、ひと回り大きい。一般に花弁の色はモモよりも少し濃い。外国と同様に、国内でも食用のほか観賞用として栽培される。
ハーブブームの頃からアーモンドの苗木を花屋さんでふつうに見かけるようになった。私は10本ほど購入し、何ヶ所かに分けて栽培してみた。大きいもので直径20cm、高さ3.5mほどに育ったが、殆どが30年~40年で枯れてしまった。寿命だろうか。購入した苗木は、みな接ぎ木であった。接ぎ木は成長が早いものの、樹が枯れるのも早い傾向にあるのかもしれない。
現在キャンパス内にはかろうじて実を付けてくれるアーモンドの樹が3本ある。本数が少ないためか受粉がまともにできていないようだ。結果、実入りが悪い。細長い実が成り、実が割れるとタネが収穫できる。それを割って中の仁を収穫。これがナッツのアーモンドだ。それなりに充実した仁は収穫したうちの3割程度だった。それでも、炒って食べてみたらとても美味しかった。
‘桃栗三年柿八年・・・’と言う。アーモンドはモモに近いので3年で花が咲くかもしれないと思いながら5年前からは実生の樹を育てている。まだ咲かない。いつ咲いてくれるか楽しみである。
(アーモンド/バラ科 2024年1月.記)