タテハチョウの仲間。一見、ルリタテハの羽はボロボロに見える。花や樹木にとまった姿は、まるで枯れ葉のように見える。閉じた羽の内側には、その姿からは想像がつかないような瑠璃色のきれいな模様がある。この姿をしているのは、枯れ葉に擬態し天敵から身を守っているとからだと聞く。
ルリタテハはキャンパスでもよく見かけるお馴染みさんだ。食草であるサルトリイバラやサンキライ、ホトトギスなどによく幼虫を見かける。声をかけると、気持ち丸くなりじっと動かない。手に乗せて顔をよく見ると結構かわいい。
ここ数年、真冬でもルリタテハの幼虫と出会う事がある。これは、キャンパスに常緑のタイワンホトトギスがあるためだと思われる。だが、幼虫越冬の話はあまり聞いたことがない。正直なところ私も、成虫越冬はしても幼虫越冬はしないものと思いこんでいた。
冬には薬草園管理棟(通称グリーンハウス)の外壁でひなたぼっこをしている成虫をよく見かける。キャンパス内には成虫の餌になる樹液の出る樹が少ないのが気になる。苗木を植えたいと思っている。
(ルリタテハ/タテハチョウ科 2021年12月.記)