空き地やガレ地、大きな物の下などで出会える昆虫。大きなものは体長16cmほどに成長する。
ムカデに刺された話
私は子どもの頃に、親父から「刺されるからムカデには気を付けろ。」と言われていた。実際、これまでにムカデには8回刺されたことがある。刺される原因はいつも私にあったのだが・・・。
あの頃は、刺されても痛いのは数日だった。私が感じた痛さとしてはキイロスズメバチに刺された時の感覚に近いかもしれない。その後は、やたらと痒くなり、そのうち治っていた。なので、ムカデに関して私はさほど危機感がない。大人になってからも2度刺された。2度ともグリーンハウスの室内だ。長靴を穿いた途端、足先に激痛がした。瞬時に「やられた!」と思った。アイツか!?潰さないようにそっと長靴を脱ぎ、逆さにしてはたいてみると、やっぱり立派なムカデ君が出てきた。長靴の中で休んでいた所に私が足を突っ込んだのだから、さぞ驚いたであろう。私の不注意である。足は痛かったがムカデをつぶさなかったので良かった。ごめんな、と言いながらムカデを外に放した。刺されたところはいつものように腫れて痒くなったが、3日ほどで痛みはなくなった。それからは長靴を穿くときには、はたいてから穿くようになった。良い教訓となった。
穴があれば何かいると
そういえば、子どもの頃の私は穴を見つけるとやたらと手を突っ込んでいた。そして、いろいろな生き物を捕まえていた。カマドウマやヘビ、ドジョウにウナギ。特に多かったのはサワガニやアメリカザリガニだ。マムシを素手で捕まえたこともある。その時はサワガニを獲るつもりで手を入れた穴に、たまたまマムシがいたのだ。今思えば、あのマムシ君はなぜ私を咬まなかったのか。不思議に思う。
(ムカデ/ムカデ綱 2022年4月.記)