

田植えが終わり、ヨシが伸び始める6月頃。手賀沼付近では夏鳥のオオヨシキリがやって来て賑やかになる。だが、ここ数年、手賀沼ではヨシやガマ、マコモ、ハスなどの大形水生植物が急に数を減らした。営巣する場所が減り、鳥たちも困っているように見える。特に影響を受けているのがオオヨシキリをはじめとしてヨシゴイ、オオバン、カイツブリ、コブハクチョウなどである。知人たちが原因調査に乗り出したが、まだ究明できていない。私なりに考えて思い当たる要因を見つけたのだが、それを証明する術が私には無く歯痒く感じている。そんなわけで、今年の手賀川でのオオヨシキリのさえずりは極端に減ってしまった。これからどれほど減ってしまうのだろうかと心配である。
(オオヨシキリ/ヨシキリ科 2023年8月.記)