

本州中部以北の林などで営巣し冬に温かい低地にやって来るツグミ科の鳥。ツグミほど数は多くないが冬になると公園や林のふちなどで会うことができる。アカハラの羽毛は保護色になっていて枯れ葉の中にうまく溶け込む。そのため見慣れないうちは探しづらいと思う。
「チェチェチェ」や「キョキョキョ」と澄んだ大きな声で鳴くのでそこにいることがわかる。春の繁殖期には転がすように「キョロキョロ…」そして「チュ」と、まるで喉を詰まらせでもしたかのような囀りをする。キャンパスにも毎年2羽のアカハラが来てくれていたが、改修工事のためにかなりの数の樹を伐採してしまったため、その後3年は見かけなくなってしまっていた。工事が終了しキャンパス内が落ち着いた現在、その2羽がようやく戻ってきて、また姿を見せてくれるようになった。
(アカハラ/ツグミ科 2023年8月.記)