掲載:2014年1月21日

新着情報

ミッドウェー環礁でオキノタユウの3羽目のひなが誕生

 アメリカ魚類野生生物局・ミッドウェー国立野生生物保護区の研究者は、保護区内でオキノタユウの3羽目のひなが誕生したと、発表しました。このひなの両親は鳥島生まれの個体で、2010年の秋に初めて産卵し、ひなを育て上げました(2011.01.072011.02.242011.06.20の新着情報を参照)。2011年の秋にも産卵し、2羽目のひなが巣立ちました(2012.02.282012.07.06を参照)。
 しかし、2012年の秋には、雌の島への帰還が遅延し、産卵には至りませんでした。そして、2013年の秋には、雄(27歳)・雌(11歳)とも順調に帰還し、交尾・産卵して、2014年1月9日にひなが誕生しました(下記サイト参照)。
 http://www.fws.gov/pacific/news/news.cfm?id=2144375308Pacific Region

 近年、ハワイ諸島には鳥島生まれの複数の個体(足環標識により確認)が訪れています。したがって、数年後から10年後に、それらのうちの1羽とこのつがいの子孫が新たにつがいを形成する可能性があります。鳥島集団の個体数が順調に増加しているので、これからもミッドウェー環礁に自発的に移住する個体が出てくるでしょう。そうすれば、さらに新しいつがいが形成され、ミッドウェー環礁に小さな繁殖集団が確立するかもしれません。期待しましょう。