27-ヒラネフシマダラ

ヒラネフシマダラ
Pithophora cleveana Wittrock
緑藻 シオグサ目 シオグサ科
採集地:千葉県船橋市三山 東邦大学薬木庭園(日本庭園)池
採集日:1999年1月28日

→詳細画像(436kb)

ヘリコイドという付着部が、赤ちゃんがパッと手を開いたような可憐な形をしているのがこの種の特徴である。ヨーロッパの教科書に図で紹介され、わが国の水田、池沼、水路などに生育すると言われてはいるけれども、そう簡単には見つからないだろうなあ!と思っていた。薬木庭園の池にある飛び石の基部に、糸くずのような緑色の藻が生えていた。これを顕微鏡で見たら、このヘリコイドが目に飛び込んできた。アキネートを作る細胞も、ビア樽型であることからも、これはまぎれもなくPithophora cleveana Wittrockと同定した。付着部の形態から「ヒラネフシマダラ」と名付けた。キャンパスは藻類の宝庫である。

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