元東邦大学薬学部教授 佐橋 紀男
翌年春のスギ・ヒノキ花粉(*)の飛散予測を過去30年の飛散データと各飛散年の前年の夏の最高気温平均値と全天日射量平均値との各々の相関を求め、良好な相関式が得られている( 、
)この予測式に今年夏の気温と日射量の平均値を代入し、それぞれの予測値を平均して翌年の飛散予測数を算出する。
過去30年のスギ・ヒノキ花粉(*)の総飛散数と前年夏の最高気温平均値と、全天日射量(日射量)との回帰式より、2013年の飛散予測は以下のごとくです。 両方の予測値の誤差が大きいのは今年の日射量が過去30年で最大値を示したことが大きな理由です。結果として2013年春の飛散予測は船橋で約5000個というかなりの飛散になるものと思われます。(2012年10月18日)
船橋市の過去30年のスギ・ヒノキ花粉(*)飛散総数と7月中旬から8月上旬の最高気温と日射量の平均値との相関 から得られた予測式による2013年の飛散予測です。
予測式 Y=782.39X-20470.23 (r=0.54)
Xに今夏の最高気温平均値 30.7 を代入、 Y=3549
Y=651.57X-7005.36(r=0.58)
Xに今夏の全天日射量平均値 20.6 を代入、 Y=6417
∴(1)、(2)の平均値をとって Y=4983個
<注> (*) : スギ・ヒノキ(旧スギ科を除くヒノキ科)花粉