元東邦大学薬学部教授 佐橋 紀男
千葉県船橋市における2010年のスギ・ヒノキ科花粉総飛散数の予測 II
過去27年間のデータと夏の7月中旬から8月上旬の最高気温と日射量の平均値との相関から予測式を導き、2009年夏の最高気温平均値(船橋アメダス)と日射量平均値(大手町、気象庁)とから得られた2つの予測値を平均して2108個となりました。
過去27年の平均が2284個なので僅かに平均に及びませんが、ほぼ平年並みと予測されます。
来月のスギ雄花の着花状況や12月までの年内スギ花粉の飛散数から今後更新することに致します。
一言で言えば来年は平年並みかやや少ない程度で、2010年春は大飛散ではないが、2009年春が大飛散だったため、発症はやや強いと予測している。決して油断はできないでしょう。
船橋市の過去27年のスギ・ヒノキ科花粉飛散総数と7月中旬から8月上旬の最高気温と日射量の平均値との相関 から得られた予測式による2010年の飛散予測です。
予測式 Y=549.53X-13941.31 (r=0.62)
Xに29.5を代入、 Y=2270
Y=426.77X-4158.28(r=0.63)
Xに14.3を代入、 Y=1945
∴(1)、(2)の平均値をとって Y=2108個