月刊 マキシマム! 2012年5月
【No.016.5 Golden Ring in the sky 〜天文現象「金」の年2012〜】

文 : 習志野メディアセンターSTAFF


金環日食イメージ

2012年、5月21日早朝、習志野キャンパス近辺の天気は薄曇りでした。薄い雲の影に時折のぞく、欠けた太陽。生憎の空模様でしたが、太陽と月、そして雲が織りなす天体ショー、皆さん、ご覧になりましたか?

メディアセンターでは、金環日食に合わせて、展示月刊!マキシマム「Golden Ring in the sky 〜天文現象「金」の年2012〜」を開催しています。


展示の様子

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3階回廊では、当センタースタッフが撮影した5月21日の金環日食の写真も展示しています。



金環日食写真1

金環日食写真2
金環日食写真3


左上は6:39、左下は7:37、右は7:54の太陽
千葉県習志野市茜浜にて撮影


実際観察なさった方は何かお気づきになりませんか?
そう、写真で見ると、実際よりとても空が暗い感じがします。

なぜ写真だと空が暗くなるのか、撮影者にきいてみました。

太陽がとても明るいので、そのまま撮る(見た目の明るさに近く撮る)と写真は真っ白になってしまいます。 真っ白にならなくても少なくとも太陽の輪郭は全く分からない写真になってしまいます。

なので、太陽に露出(光の取り込み量)を合わせてすごく暗めに撮影します。そうすると、今回の写真のように太陽が輪郭まで認識できるようになる反面、相対的に周りは暗くなってしまいます。

室内で蛍光灯など光源に向けて写真を撮ると、蛍光灯だけ写って周りは暗く写るのと同じです。


ということで、蛍光灯をiPhoneのカメラで撮ってみました。

蛍光灯の写真

左は全体の明るさに合わせたもの、右は蛍光灯の明るさに合わせて撮影。違いがよくわかります。金環日食の写真は、右のように撮影した写真なのですね!

その他、金環日食撮影時には、こんな工夫をしたそうです。

太陽は明るすぎるので、暗く撮るために光の取り込み量を抑える特殊フィルターを使います。今回は雲もフィルターの役割を果たしてくれていたので、時間や場所に寄っては、肉眼でも太陽の輪郭を認識できる瞬間もありましたね。


なるほど!
写真で見ると、当日恨めしかった雲もとても幻想的に見えます。

当日は、雲にさえぎられて光が弱かったため、ピンホールや日陰を使っての観察はできませんでした。しかし、太陽が欠けるにつれて気温が下がっていく感覚など、日食ならではの現象もありました。

天文現象「金」の年2012年、次は6月6日、金星の太陽面通過、楽しみです!


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月刊!マキシマム「Golden Ring in the sky 〜天文現象「金」の年2012〜」、展示期間は2012年5月27日までです。
当センタースタッフ撮影の金環日食の写真、引き伸ばして大きく展示しております★ どうぞご覧ください!

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