30-フタマタシオグサ

フタマタシオグサ
緑藻 シオグサ目 シオグサ科
採集地:千葉県船橋市三山 東邦大学薬木庭園(日本庭園)池
採集日:1999年1月28日

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体は糸状で円柱状、よく分枝し、葉緑体は基本的に網目状に配列し、体細胞は常に多核というのがシオグサの仲間の特徴である。本種は東邦大学キャンパスに生育している淡水産シオグサ属の1種である。枝が叉状に、すなわち「ふたまた」に分枝するのが特徴である。ところが、生育場所や、生育時期によって深い緑色で規則正しく叉状に分枝したり、黄緑色の糸くず状のかたまりとなって分枝部分をさがすことがむつかしくなったりと、とても同じ種類だとは思えないほどに変化する。この千変万化もこの種の特徴と考えている。

本種は世界中の淡水域に広く分布するコスモポリタンな種である。ため池、湖沼などのあまり流れのない所に生育するようで、千葉県北部の田んぼの中の井戸升の中によく生育している。夏から秋にかけてが繁茂時期である。東邦大学キャンパスでは、薬木庭園の池や、薬学部の温室内の水槽、薬草園内の水路等に生育している。

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