22-アオワカメの体縦断面

アオワカメ
Undariella peterseniana (Kjellman) Y.-P. Lee
褐藻 コンブ目 アイヌワカメ科
採集地:千葉県夷隅郡大原町沖キカイ根
採集日:1999年6月3日

→詳細画像(572kb)

アオワカメは水深5〜20mほどの岩の上に生育しています。暗い海底に横になるように、あるいは垂れ下がるように生育しています。根はあまり発達しません。体に中肋がないことが特徴で、薄いコンブのような形をしていますが、手ざわりはワカメに似ています。味はワカメよりも美味しいといわれます。これを採集した漁師達は、すぐに自分の家に持ち帰って食べてしまいます。

アオワカメの体はワカメやヒロメよりも薄く、体を切ってみると、体の中央部分を走るラッパ状細胞の数も少ないことがわかります。図の表面の部分には細い糸状の細胞がたくさん並び、その根元に細胞質が充実した細胞が見られます。これはワカメの胞子嚢です。

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