※このページは当日配布された資料を元に構成しています。
参加者は正門で集合し、講師の案内で薬草見本園を見学しながらハーブガーデンへと移動しました(下写真)。
この日は台風11号が通り過ぎた後で、残暑の厳しい1日となりました。
講師からの解説を聞きながらメディカルハーブガーデンを観察します。
ラベンダーやローズマリーなど様々なハーブに直接手で触れ、香りを確かめたり虫眼鏡で葉や花の様子を観察しました。
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ローズゼラニウムの葉から水蒸気蒸留法によって精油を抽出します。
ローズゼラニウムはローズに似たフローラル系の香りを持つことで有名です。 南アフリカ原産の植物ですがヨーロッパに渡り古くから香料業界で高価なローズの代用として芳香を持つPelargonium属の芳香ゼラニウムが採用されてきました。 その香りは怒りや悲しみ、不安や憂鬱などの感情の偏りを調整してバランスを回復し、心身の安定を保ちます。 スキンケアの分野でも活用される植物で、脂性肌、敏感肌、あらゆる肌の状態を好転させる万能スキンケア剤として用いられています。 【学名】 Pelargonium graveolens |
今回使用したローズゼラニウムの葉 |
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水蒸気蒸留装置の各部 |
■ローズゼラニウムの葉を準備する ![]() |
1.ローズゼラニウムの葉を詰める ![]() |
2.3.水蒸気蒸留装置準備OK! ![]() |
4.蒸留中 ![]() |
■分離ロートの中で精油と芳香蒸留水が分離■ ![]() |
5.芳香蒸留水のみををビーカーに落とす■ ![]() |
■芳香蒸留水■ ![]() |
6.分液ロートに残った精油を別の容器に落とし、蓋付きマイクロチューブに分配 ![]() |
講師:村上 志緒(むらかみ しお)早稲田大学大学院理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 生物物理部門修士課程修了。理学修士。 2000年3月までNECに勤務、バイオセンサの開発、生体の情報伝達機能についての研究に従事。 2000年4月グリーンフラスコ株式会社入社。グリーンフラスコ研究所主任リサーチャー。NHK文化センター講師。アロマトピア(フレグランスジャーナル社)に「ハーブリサーチレビュー」を連載中。 2002年9月「日本のハーブ事典」(東京堂出版)を発刊。 2003年1月より東邦大学薬学部生薬学教室に研究生として在籍。 |