東邦大学 医学部 生物学研究室
杉森 賢司

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<食事の時間>

2002年夏、千島列島・パラムシル島にて。外気温 7 ℃で風が強く雨も降っていた。
旧日本軍が、火薬の原料にするためにこの山から硫黄を採取していた。そのために車が上がれるような道路を造っていたが、その痕跡が残っている。そこを歩いていた。

ところで、山を歩いていて大きな楽しみのひとつが食事の時間である。
平らな大きい岩を見つけデーブル代わりにした。
風が強いので、コンロは風が当たらない場所で使用し、すすで真っ黒になった鍋で湯を沸かす。
この日の献立はロシアのパン(イギリスパンのような格好で混じりけがないホワイトブレッド)、バターソーセージチーズカーシャ(アワのような穀類を塩味で炊いたもの)にチャイ(ロシア語で紅茶)。マイフォークとマイスプーンで食べる。この日は立ちっぱなしで食事をした。

犬の鳴き声が聞こえる。クマよけの犬である。彼女は食事をしている時以外はこの様にず〜っと吠え続けている。クマよけ犬の唯一の楽しみは空いているペットボトルで遊ぶことです。

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