近年,工場では様々な省エネルギーの取り組みがなされている.サッポロビール (株) 千葉工場においては,嫌気性廃水処理設備,燃料電池,コジェネレーション,のエネルギーと環境に関する設備を見学することができる.嫌気性廃水処理設備では,嫌気性微生物が直径2〜5mmの球状に自己凝集したグラニュールにより,有機物をメタンと二酸化炭素に分解する.発生したメタンは,燃料電池やボイラーでエネルギー利用をしている.※燃料電池は,400V 200kW のリン酸型の燃料電池であり,嫌気性廃水処理設備からのメタンガスを利用し,発電と熱利用をおこなっている.天然ガスを利用したガスタービンによるコジェネレーションは,サッポロビール千葉工場の位置する京葉食品コンビナート内の電力,蒸気の供給を行っている京葉ユーティリティー内に設置され,発電と同時に廃熱を蒸気として回収し,高い総合効率を有する設備である. (※燃料電池システムは現在撤去されている) |
![]() グラニュール
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