鳥島におけるアホウドリの繁殖状況 | ||
4.まとめ |
2002年8月11日に鳥島が噴火し、一時は今シーズンの調査が可能かどうか懸念されたが、幸い火山活動が極めて小規模で、早期に終息したため、アホウドリの繁殖状況を調査することができた。 1993年に日本では「種の保存法」が施行され、アホウドリは保護増殖対象種に選定された。そして、環境省が従来コロニーの保全管理や新コロニー形成の人為的促進、さらに衛星追跡による渡りルートの解明などに取り組んできた。2002年はそれからちょうど10年の節目にあたる。これを機に、これまでの保護の成果を批判的に総括し、これからの10年間の保護基本構想を検討する必要がある。 |
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